7.秋の野

黄金の野辺が揺れるとき

か細い茎が風にささやく

白い羽が踊るように

空に向かって伸びていく


足音が近づくと

ふわりとそよぐ

光が反射し

笑い声が響く


小さな指先が触れると

優しい波が広がり

風と戯れるその瞬間

瞳が空を追いかける


やがて、静まり返り

日差しがゆるやかに落ちる頃

彼らは少し名残惜しそうに

家路をたどる


誰かがぽつりとつぶやく

「まるで、金色の海のようだったね」

すすきと風が織りなす

秋の魔法のひと時

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