7章 断れないけど断る理由がない話

おそらくどえす

7章 断れないけど断る理由がない話

1、断れない、強く言えない自分を変えたい


くみはなおの友人。

くみには2年付き合ってる彼氏がいた。

付き合ってからしばらくすると束縛や嫉妬が激しく、だんだんと心が疲れやつれていった。

くみは

「断れない、強く言えない」

という弱点がある。

その彼氏も相手からの強いアプローチがあり断れずに流れで付き合ってしまった。


くみはおっとりした雰囲気で美形な顔立ち。

男からすると

「理想の女」

のような印象にも見えるまお。

胸もかなり大きく、胸を強調しない服をくみは意識して着ているのだがそれでも目立つ。

男からすればこのような彼女を持てることは自慢でももあるが

「不安」

にもなる。

その結果元彼はくみからのLINEの連絡が少しでも遅いと大量のLINEを送りつけてくる。

着信履歴が多数あるなどの行為をするようになった。

さすがにくみも

「そういうのやめてくれると嬉しいんだけど・・・」

とくみにとっては精一杯の拒否を示したのだが相手には伝わらない。

顔に生気がなくなりやつれていくくみを見てなおが気にかけ話を聞く。

なおからのアドバイスで強く拒否することを教わる。

その後時間はかなりかかったがなんとか別れることが出来た。


「はぁ~~~~~」

と喫茶店でため息つくくみになおが

「お疲れ様」

と言う。

「なお・・・ごめんね・・・凄い迷惑かけちゃった」

「うんうん・・いいよ、気にしないで」

「付き合うって大変だね・・・」

「・・・そうだね・・・」

「なおは彼氏と上手くいってるんでしょ」

「う・・・うん・・・まあ汗」

「彼氏さんなおの事凄い好きそうだもんね・・・見ててわかるよ」

とくみがなおを羨ましそうに見る。

「くみならまたすぐいい人見つかるよ」

「うん・・・そうだといいけど・・・ちょっと恋愛に疲れちゃった・・・」

「少し休憩するのもいいと思うよ」

となおはくみを慰める。

「もっとはっきり言えれば良かったんだけどな・・・・」

「うん・・・くみはもう少し強く言えるようになったほうがいいと思うよ」

「うん・・・でも言えない・・・んだよね・・・」

と言いながら大きくため息つくくみ。


くみは人との関係が苦手。

嫌われたりするのが怖いと思うタイプ。

その結果愛想笑いなどは得意になった。

そしてその笑顔を男は

「好意持たれてる」

と勘違いしやすい。

人との距離を無意識にとる癖があった。


その中でなおだけは話しやすく、色んな事話せる。

なおはくみのそういう部分を理解した上で話を振ってくれる。


「・・・このままじゃ私いけないと思うの」

「・・・うん・・・・」

「今までなんとかやり過ごせてきたけど・・・今回はなおに迷惑かけちゃったし・・・

自分を変えたい」

と切実に話すくみ。

しばらく2人とも無言になり飲み物を飲む。

「そういえばさ」

とくみが何かを思い出す。

「あのなおとよく会ってる後輩の女の子・・・・さちちゃん・・・だったっけ?」

「え・・・あ・・ああ・・・さ・・・さちちゃんね・・・(汗)」

顔が一瞬驚いた表情になるなお。

あのこ・・・最近凄い変わったよね。

「最初見た時はマイペースな感じだったけど・・・なんか急に大人になったような・・・・

なおが何か教えたりしたの?」

「え・・・えっ~~~と・・・・まあ・・・色々と・・・・」

「私も今のまんまじゃ嫌なの・・・

なおには悪いけど・・・私にも変わる方法教えてほしい」

となおの手を握り懇願するくみ。

くみの事はなおはよく知ってる。

いつも引っ込み事案でおとなしく自分の主張は言わない。

今日はかなり珍しい・・・というよりはなおからすれば

「初めて見るくみ」

であった。

ここまでお願いされるとなおも

「なんかしてあげなきゃな」

と思うタイプ。

とは言ってもさちが変わった理由はかなり特殊。

悩むなお。

「・・・・ちょっと・・・時間くれる?」

とくみに言う。


※続きはM男のブログ、またはムーンライトノベルズに書いてます。

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7章 断れないけど断る理由がない話 おそらくどえす @tokidokidawane

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