第11話 虎の威を借るからこうなる

今回もまたバイオレンスな話になります。

人にとってかなり不愉快な表現があります。

ですが、主人公の凶暴性や性癖、残酷さを現すのに必要な事なのでご理解下さい。





手元に何時でも犯れる女が居るのは良い事だ。


俺は性欲が強い……特に暴力の前、その後には無性に女を抱きたくなる。


「はぁはぁ……もう駄目……」


横で祥子が虚ろな目で横たわっている。


暴力と快感……これで落ちない女はまずいない。


あとはドラッグを使うか、ある方法で俺から離れられなくすれば終わりだ。


多少甘いかも知れないが省吾は此奴が好きだったようだから、生涯俺の奴隷生活……それで良いだろう。


「おい、祥子……お前1週間位学校休んでこの家から外に出るなよ!」


「待って! 私も行くわ」


「駄目だ! 彼奴らは平気で刃物を使う、方がつくまで此処から一歩もでるな! いいな! 解ったな……」


「それは解ったけど……その弘毅くんは」


「お前は俺に償いに来たんだろう? 彼奴は俺の敵だ! 殺す位憎めよ! それが出来ないなら……お前なんかいらねーよ!」


「ちっ違うわ! 私は省吾が危ない目に遭うのが心配なだけだよ……本当だからっ!」


俺は祥子の髪を掴んだ。


「痛いっ!」


「だったら誓え! 弘毅なんてどうでも良い! 死のうが生きようがどうでも良い! ほら言えよ!」


「省吾、なんだか怖いよ!」


「言えねーのかよ! 俺に償うって言ったのは嘘だったのか? あんっ! 適当な事ばかり言っているとお前も殺すぞ!」


「解ったよ……解ったから……弘毅なんてどうでも良い! 死のうが生きようがどうでも良い! これで良いの?」


「ああっ、今はな! だが、覚えておけ……彼奴は俺の敵だ! 俺の為に殺す! その位の気持ちがねーんなら、お前は要らない。言葉ばかりの償いなんて要らねーんだよ! 解ったか!」


「解った……」


なんで悲しい顔すんだ……知らねーよ。


「今のままじゃお前は足手纏いだ! また人質にでもされたら、たまったもんじゃねー! 弘毅を殺せる位の決意も持てないなら危ないからこの家から出るなよ! わかったか!」


「わかったわ……」


まだ弘毅くんか?


甘ったるい事言ってるんじゃねーよ!


チクショウ……ムカついたらまたヤリたくなっちまった。


「おい、祥子壁に手をついて尻をこっちに向けろ」


「わかったわ……はいこれで良いの」


「ああっ………」


「あっ……省吾……」


誰が主人なのかちゃんと躾けていかねーとな。


◆◆◆


犯ることやったら腹が減ったな。


「おい、祥子お前、着替えて飯でもつくれ」


「ちょっと待って! せめて服位着させて……」


「どうせ、また犯るんだから態々着る必要ねーだろう」


「火を使うんだから危ないよ……それに洋子ちゃんと鉢合わせしたら不味いよ」


「それなら仕方ねーな! 下着とシャツだけ許してやるから、さっさと着ろよ!」


「……うん」


まぁ此奴だって女だ、飯位作れるよな…….


階段を降り下に行くと……洋子が居るじゃねーか。


「一晩中、あんあん煩いよ……流石にもうちょっと自重してくれないかな? それに祥子ちゃん、それなに……」


「え~とこれは……」


「犯る事やっていればこうなるだろうが! うるせーガキだな!」


「なんだかごめん……洋子ちゃん」


「なんだ、お前聞いていたのか? 加わりたいなら加えてやろうか?」


「お兄ちゃん! うるさい……このエロ男がぁぁぁーー」


なんだ、此奴、別に此処まで怒ることは無いだろうが。


「まぁいい……お前も飯はまだなんだろう! 女が二人も居るんだ、とっとと飯を作りやがれ」


「お兄ちゃん、なに偉そうにしているの?」


「まぁまぁ、洋子ちゃん、私がつくるから……」


祥子が作った飯はまぁガキが作るもんだからこんな物か。


パンを焼いて目玉焼きとインスタントのスープにサラダ。


普通だな。


「そういえば、親父はどうした?」


俺が省吾となり此処に来てからまだ一度も会っていない。


「お兄ちゃん、相変わらずだよ……仕事が忙しいから帰ってきたり来なかったり、帰って来ても朝早く出て行くから……家族より仕事だからね……」


まぁその方が都合が良い。


「さっき祥子に言ったんだが、お前も暫くは学校に来るなよ!」


「お兄ちゃん、なにするの?」


「此処からは復讐戦だからな……巻き込まれたくないだろう」


「……うん」


此奴らは虐めの仕返し位にしか思ってないんだろうが……省吾はもう死んでいる。


その仇だ……俺の代わりに全て背負って死んでくれたんだ。


中途半端じゃ終わらせねー。



◆◆◆


クラスについたらお通夜状態だな……


まぁ弘毅をスクラップにしたから、そりゃそうなるな……


弘毅の取り巻きはと……まだ居ねー。


あいつ等何をしているのかね。


しかし、暇だな……


大体俺に学校は似合わねーよ…….


取り敢えず、弘毅の取り巻きが居ねーんじゃやる事がねーよ。


暇だ……


「おい……中村……」


バキッ


通りかかった中村を殴った。


「痛ぇぇっ、何するんだ泉く……」


「暇だから殴らせて貰うわ」


「僕は……」


「お前にも何回か小突かれたし、ジュースの金、何本分も踏み倒されたからな……その分殴らせて……なんだおめぇ、それ」


5000円札1枚差し出してきた。


「僕が踏み倒したのは精々ジュース10本分だろう……これで、これで勘弁してくれ……頼むから……」


「良いぜ」


「ありがとう」


バキッ


「なんでだよ…...許してくれたんじゃないのか?」


「金の分はこれで良い……だが、お前に受けた暴力分は暴力で返させて貰うかんな……取り敢えず2発……」


「あっあああーーーっ」


走って逃げてやんの……つまらねーな。


仕方ない、ナンパにでも行くか。


俺はポケットに5000円札を突っ込み廊下に出た。


◆◆◆


俺はトイレに行き、清掃用ロッカーをあけた。


『ただいま清掃中』の看板があった。


良いねぇ~ これは使える。


この学校のトイレは男女が隣り合わせになっている。


ナンパにはもってこいだ。


獲物はいねーかな。


取り敢えず、男子トイレの前に清掃中の看板を置き、ナンパするのに都合の良い女を待った。


おっ来た、来た……丁度良いナンパ相手だ。


「……」


トイレの前に突っ立っていれば不審がるよな。


俺をさけ、隣の女子トイレに向かおうとしたが……


ドカッ


「うぐっ、ふぅふぅんぐっ」


腹パンを入れそのまま男子トイレに引き摺りこみナイフを首にあてた。


「静かにしろ! このナイフで斬られたくなかったらな……解ったら首を縦に振れ」


首を縦に振ったのを確認して俺は口を塞いだ手を離した。


「泉くん、一体なにをするの!ふざけないで」


「でかい声上げるんじゃねーよ! 怪我したく無かったらなっ!」


「なっ、何をするのよ……」


随分、強気で話しているが顔は青い。


此奴の名前は湯浅真理子。


省吾と同じクラスの女だ。


まぁ大した内容じゃないが、一応は省吾の虐めに加わっていた奴だ。


尤も精々が罵詈雑言、偶に意地悪く小突いたり、物を隠す位だ。


他の人間がやっているから、仲間意識の為加わった感じの小物。


だがついてねーな。 ポニーテールで面が良くて胸がデカい。


ナンパしたくなるじゃねーか。


「何をするかって! これはナンパだから、お前を抱くだけだ」


「抱く……冗談でしょう、誰があんたの相手なんか……」


「おめーに拒否権なんてねーんだよ」


バキッ、ドカドカッ


また腹パンを入れて蹲った所に蹴りを入れた。


「ううっ、ううっう」


「お前さぁ、大学への推薦が決まりそうなんだよな……虐めに加わったのがバレたら流れるんじゃねーの? ばらされて良いのかぁ!」


「そんな少し悪口いったり、物隠した位で大げさねぇ、先生に言うなら言えば、私も脅された事言いつけるから、ナイフまで出して退学になるわよ」


こう言う気の強ぇぇ女を力づくで犯すのが俺のナンパだからな。


俺はシャツを脱いだ。


「良いぜ、だがよ、お前が加担した弘毅は裏で半グレと繋がっているんだぜっ! 見てみろよ! 俺の体、逆らったらナイフや刀で傷つけられたんだ。顔だってナイフで傷ついているだろう? 俺が言うのは教師じゃない警察だ! 流石に警察沙汰になれば推薦は流れるんじゃねー? というか進学すら出来なくなるんじゃねーか?」


「半グレなんて知らない……私は知らないわ」


馬鹿だなぁ。


省吾は事細かに証拠を残しているんだよ……


『なに偉そうな事いっているのアンタは奴隷なの……逆らったら弘毅に言うわよ』


ボイスレコーダーをまわした。


「弘毅の名前出しているよな……これで仲間じゃないって信じて貰えるのか? 可哀そうに進学先が決まって両親も喜んでいたのに全部終わりだな」


「いや……いや許して……」


自分は弱いくせに頭に乗るからこうなる。


「だったらどうすれば良いか解るだろう」


俺は真理子に近づきスカートの中に手を突っ込みパンティに手を掛けた。


「ううっ……やめて……おねがい……謝るから、謝るから……」


「今更おせーよ」


そのまま勢いよく引っ張るとパンティは裂けて破れた。


「いや、いやぁぁぁぁぁーーーっ」


「大きな声を出すと来た奴に見られるぜ……静かにした方が良いんじゃねーか」


俺ははぎ取ったパンティを真理子の口に突っ込んだ。


「ふぐっ……ううっ?!ううぐすっぐすっ」


ナンパ成功と……


◆◆◆


「うんぐグスっいスンスン……酷いよ……だけど、これで良いんだよね……もう終わりだよね……」


目の前でほぼ全裸状態の真理子が泣きながら横たわっている。


俺は近くに置いていたスマホを指さした。


「ああっ、お前は気がつかなったみたいだけど、動画撮影していたんだ。なかなかのもんが撮れたわっ」


「嘘、嘘……」


俺はボリュームをあげ音声を聴かした。


『いや、いやぁぁぁやめてお願い、やめて中はいやぁぁ』


「俺も鬼じゃねーから、卒業まで適度に遊ばせて貰えたら、それで終わりで良いぜ……俺が虐められたのは1回じゃねーんだ1度で終わる訳ねーだろう」


「ううっ、ううっううっグスッスンスン、いやぁぁぁーー」


「知らねーよ、ほら誰か来る前にさっさと服着ろよ」


俺は真理子にスカートを投げつけた。





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