俺の血を飲ませて秘書系美女たちを従属させていく異世界生活

KArin

第1章 血の従属編

第1話 血

 (注意)

R15+ 女性との絡みが濃密で刺激的ですので、希望でない方はご遠慮ください。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 目を覚ますと鬱蒼とした草が生える茂みの中だった。 



「ここはどこだ……」



 頭が割れそうに痛いし、よく思い出せない。

 すると、ガサガサと茂みをかき分ける音が聞こえた。



「うわっ!」



 突然、緑色の皮膚をする背の低い何かに飛びかかられた。

 気持ち悪くて必死に退けようとしたが、馬乗りに乗られて殴られた。



「や、やめろ……ゴ、ゴブリン……?」


 現実離れしたその風貌はゴブリンだ。

 何が起きているのか全く思考が追いつかない。

 なんとか振り落とそうと手を伸ばすと



「痛!」



 ゴブリンは俺の腕を噛みちぎった。

 想像を絶する痛みだ。

 痛さでそのことしか考えられなくなり、体を硬直させた。

 足をバタつかせ、蹴り飛ばすとゴブリンの腹に当たり、少し距離を置くことができた。


 距離は置けたが、相当痛い。

 俺は腕を抑えてうずくまりながら相手を見るが、それ以上襲ってこなくなった。

 ゴブリンを見ると少し離れ、片膝をついているのが見えた。



「どうしたんだ……」


「すまない。」


「ひゃっ!」



 突然、ゴブリンが喋りだしたのでびっくりして変な声が出てしまった。

 周りを見るがゴブリン以外には誰も居ない。



(コイツが喋っているのか……?)



 映画の中から出てきたモンスターみたいだ。リアルにしか見えないが、現実離れしていて飲み込めない。



「何でもする。許してくれ。」


「ここはどこだ?お前はなんだ?」


「わからない。」



 腕はまだ痛むが、腕の血は止まった。

 立って周りを見渡してみる。



「どこだよここ……」



 森が近く、草原になっている。

 他には何もいなさそうだ。



「仲間はいるか?」


「いる。」


「近いのか?」


「近くはいない。」


「なぜ襲った。」


「食べるため。」


「なぜ襲うのをやめた。」


「わからない。」


(なぜ急に従うようになったんだ。……俺の肉を食べたからか。これからどうする……。食料とか水とか調達できるのか?)



「取ってくる」



 このゴブリンには俺の考えていることが漏れてしまうっているようだ。

 ゴブリンはそう言うと立上り、歩き出して何処かに行ってしまった。


 しばらくするとゴブリンの手には動かなくなっている鳥が握られていた。



「これ食べる。」


「ちょっと生では食べれないな……」


「焼く。来い。村行く。」



 ゴブリンは鳥を持ったまま歩いていくので付いて行くことにした。

 少し歩くと木が生い茂る森に入った。



「結構歩くな……」


「もうすぐつく。」


「ちょっと、まて。」



 俺がそう言うと、ゴブリンは歩みを止めた。

 ゴブリンが向かおうとする先にはいくつもの丸太で作られた小屋のようなものが見える。


 あれはきっとゴブリンの村だ。

 俺はこのまま入ったら襲われる可能性が高い。



「中は何人いる?」


「わからない。たくさん。」


「☓☓☓☓☓☓☓!!」


 ゴブリンと話していたら村の中で女の悲鳴が聞こえた。

 俺の心臓が激しく鼓動し、一気に緊張状態になった。



(どうする?助けるか?)



「他の人間はいるのか?」


「いる。少ない。」


「一匹づつ仲間を連れてきて、ここで身動きできないようにしろ。」



 そう言うとゴブリンは黙って村に入っていったので、木の陰に身を潜めた。

 しばらく待つと他のゴブリンを連れてきて、所定の位置で殴りかかり押さえつけた。

 俺は押さえつけられたゴブリンの頭を両手で持った重い石で殴った。


 何度も頭を殴りゴブリンを弱らせた後、深く噛まれないように恐る恐るように、倒れたゴブリンの口に俺の腕を近づけた。



「痛っ!」



 ゴブリンは俺の腕に噛みついた。

 痛いに決まっているが他にいい案が思いつかなかった。

 そうすると連れてきたゴブリンも俺の言う事を聞くようになった。



(やはり、俺の肉を食べることで言う事を聞かせられるみたいだ。)



 ゴブリンは石で殴った頭も何事もなかったかのように立ち上がった。

 俺の血は治癒の効果もあるのかもしれない。


 今度はゴブリン二匹に同じ命令をした。

 一匹づつゴブリンを連れてこさせているうちに肉ではなく、血を飲ませるだけで命令を聞くようになることがわかった。

 ゴブリンは全部で23匹いて、全て従わせることができた。



「捕えた人間のところへ案内しろ。」



 ゴブリン23匹をゾロゾロと引き連れて村の中を歩いていくと、一つの小屋へ案内された。


 覚悟して入らないといけないだろう。

 きっとすごい状態になっているはずだ。

 小屋に近づいていくとすすり泣く女の声が聞こえる。

 ゴブリは小屋から見えないところで待機させる。



「☓☓☓☓☓!」


「助けに来たぞ。」


 入口から入るとむっとする湿気の中に4人の女が捕らえられおり、目が虚ろで廃人のようになっている。


 ひたすらゴブリンの相手をさせられていたんだろう、体中ゴブリンの精液にまみれ、震えながら床に横になっていた。


 女は4人いて、無気力で俺の言うことに反応がない。

 床に無造作に置かれている木でできた皿に水を汲んできた。


 水に血を混ぜて1人づつ飲ませてやる。

 これで言葉もわかるようになるはずだ。

 言葉というか直接頭に響く感覚だが。


 女たちは無気力のままだが言うことは聞くようになったので、村の中を流れる川で体を洗わせる。


 川で体を洗わせている間に、他の小屋から装備品やちぎられた服を回収しておいて、女たちに着させた。

 思わずチラチラとその綺麗な肌を確認してしまった。


 痣や引き裂かれた傷もきれいに治っていた。

 村の中心にある広場の火を囲んで話を聞くことにした。


「あなたたちはどこから来たんだ?」


「ユースです。」


「ユースとは街か?」


「はい、そうです。」


「どうしてゴブリンに捕まったんだ。」


「街の依頼でゴブリンの討伐していたところ、ゴブリンの群れに待ち伏せされて……」



 女は途中まで話すとブルブルと体を震わせはじめた。

 ゴブリンは24匹いた。

 女たちは常に複数のゴブリンの相手をさせられて、寝ることもできなかったのだろう、この無気力さはしかたがないが、なんとかできないか。



「これからのことを考えて前向きに生きろ。」


「はい。かしこまりました。」



 いいかどうかはわからないが命令で無理矢理に立ち直させることにした。

 女たちは吹っ切れたような顔になったので、とりあえずはこれでいい。

 1人の女が近寄ってきて俺の傷口に手を添える。



「どうした?」


「痛いでしょう。少しこのままで。」



 すると傷口が温かくなり痛みが引いていく。



「これは?」


「治癒の魔法です。」


 魔法があるのか。後で詳しく聞いてみよう。

 俺は自分の血を舐めてみたが自分の傷は治すことはできなかった。

 しかし、こうして女の人に手を触られるのは小学生以来な気がする……。

 柔らかい手で心臓がドキドキと高鳴った。



「お名前をお教えください。」


「記憶を無くしてしまってわからないんだ。」


「そうですか……」



 断片的には思い出せるのに固有名詞の抜けが多い。

 女は何故か悲しそうな顔をした。



 街を出るときに女たちにはわからないように、ゴブリンたちに3つのを指示をした。


 今後、人を襲わず、人に遭ったら逃げろ。

 魔物を狩り、素材を集めろ。

 仲間を集めろ。


 ゴブリンは冒険者から奪った装備品を集めていたので俺の体に合う装備品を貰い装備し、

女たちがいたユースの街に向かうことにした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る