後日談 報復


彼の指先は動かない。


じ~~~


私を指したまま動かない。


じ~~~


「なぁ。ほら?」


じ~~~


「そろそろ、顔、逸らしたくなったんじゃないか?」

「顔、赤いね」

「お前はなんで普通なんだよ」


じ~~~


「これ、ずっと続けてられる」


「!?」


すると彼はしばらく悔しそうにしていたが、ふいに決意を固めた顔になった。ん、ちょっとかっこいい。


「これだけは、やるまいと思ってたんだが……」


すると彼は砕けた笑顔で


「お前、やっぱりちゃんと見るとすげー可愛いのな?」


じ~~~


「……」

「……」

「……」

「……」

「……お、赤くなってきた」

!?

「……」

「……」

「……」

「……あぅ」

「ホイ」

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