第13話 草むしり(南門)受注
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『オールド ファニチャー』にて家具を見て回った二人。50ゴールドでは到底支払えないと現実を突きつけられ、今日はミッドラル王国のギルドにやってきた。
ギルドの窓口へ進むとミアさんが出迎えてくれた。
「あら、レン様ですね。先日は草むしりをありがとうございました」
「いやいいんだ。男として当然だからな」
「相棒、今日はやけにかっこいいな」
「そうなんだ。髪も手櫛で整え七三分けだ」
「かっこいいのかなー? 七三分け」
「どうでしょう、ミアさん。今週末にデートでも」
「ごめんなさい。
「相棒、振られたね」
「…………、どうせ俺は二等分できない男だよぉ」
「髪の分けぐあいが問題じゃないと思うよ……」
レンの頭にスラのんが乗ると、ぽよーんっと軽くジャンプした。
「ところで、Eランク昇格試験の内容を教えて欲しいんだが」
「はい。Eランク昇格試験ですね。えーっと、レン様はまだ挑戦資格を満たしていないようですね」
「と言うと?」
「はい、草むしりをあと3回クリアしなければなりません。もちろん東門周辺だけでなく、西門や南門そして北門とそれぞれ最低1回クリアが必要です」
「ほーう、草むしりをあと3回とな。やるしかないな、そうだろ? スラのん?」
「そうだな相棒!」
レンは早速、南門の草むしりの依頼を受けることにした。今回も前回と同様道具無しの素手での草むしりを選んだ。
「ミアさん、珍しい草をたくさん持って来るから臨時報酬くださいな」
「それは依頼主つまり、ミッドラル王国の環境美化課が最終的に判断します。しかし滅多に珍しいものは見つかりませんよ」
「もしもの話だよ。可能性が0じゃないなら少し楽しみが出来た」
「ご幸運をお祈りします」
ミアに丁寧にお辞儀をすると、レンとスラのんは南門周辺に向かって歩き出した。
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【メモ】
ギルド依頼 草むしり(南門)
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