スライムテイマー ~スライムと過ごすほのぼの日常生活……が送りたい!~
とろり。
第1話 スライムテイマーってなんだよ
遥か東にカヤーラ村があった。
その村の少年レンは成人の儀式を終えると神からの〝ギフト〟を神父様より伝えられた。
しかしその内容はひどいものだった。
【ギフト】
スライムテイマー
周りの少年たちは強力なギフトを得た。その強力なギフトは村を繁栄させていくと村長をはじめ村人は歓迎した。
しかしレンだけは、軽蔑視されるようになった。
元々親のいないレン。
村に居づらくなったレンはカヤーラ村を飛び出した。
何もない草原。
レンはひたすらに歩いていた。
すると、
ピキーッ
スライムだった。
「なんだよ、お前」
「ピキーッ! ピキッピキッ!」
「痛っ! なにすんだよ!」
「ピキッ! ピキッ!」
「やんのか、こら!」
「ピキッ!」
レンはスライムと戦った。
しかしレンは剣を引き抜くことは出来なかった。
「分かった! 分かった! 俺の負けだよ! 許せ」
「ピキッ、ピキーッ!」
「な、なに見詰めてんの?」
「ピキッ、ピキッピキ」
「え?」
白い光に包まれたスライムとレン。
【スライムをテイムしました】
【名前を付けてください】
「え? ええええええええええええええっ!」
「ピキッ」
「あ、そういや俺のギフト、【スライムテイマー】だった……」
レンが状況を確認しているとスライムがレンの肩に乗る。
「ぴ、ピキーッ!」
「いや、何言ってるか分からんよ」
「ピキッ!」
「あ、そうだ、名前を付けるんだったな」
「ピキ」
「スラのん、、、はどう?」
「ピキッ!」
「何言ってるか分からんな、」
「ピキッ!」
「まあ、いいか、じゃスラのんにしよう」
【スラのんに決定しました】
【スラのんがあなたのパートナーになりました】
「おーい、相棒、スラのんってひどくないか?」
「ちょっと、スラのん、しゃべれるんですね」
「あったぼーよ」
「いいじゃないか、スラのん。甘美な響きじゃん」
「もうちょっとカッコいい名前がいいんだよ」
「例えば?」
「ダークドラゴンオブゴッドスライム」
「お前、あふぉだろ」
「違うわ!」
「じゃ、なんだってんだよ。ゴッドスライム」
「いや、その、ちょっと遊んでみたくて……」
「一人でやってくれ」
しばらくのやり合いの後、仲睦まじい二人はカヤーラ村の東にあるミッドラル王国に向かうことになった。
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2024.9.1
少し修正しました。
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