第3話 救出へ
アルフとアイリーンがさらわれて1人村へと戻ったリアナは村長ヨゼフとアイゼスに報告しに行った。
アイゼスはヨゼフはどうするか話し合いをした結果、二人の身柄と引き換えにお金を渡す事にした。
アイゼスは取引で裏切られた時の為に自警団員の数名を連れてリアナとカイルには残りの自警団員と共に村を守るように行って村を後にした。
アルフとアイリーンの事がどうしても気なっていたリアナはこっそりとアイゼス達の後に付いていくことにした。その姿を見たカイルはリアナを追いかける。
「リアナ!お前。」
「シーッ!。」
「お前の強さじゃ危険だぜ!そのうえ木剣しかないだろ!」
「危険でも、お父さんと自警団員の人は少ないし、アルフとアイリーンは放っておけないよ!」
言っても聞かないリアナを相手にカイルは諦めて自分も同行する事に決めた。
「いいか、リアナ俺の側からはなれるなよ!」
「、、、うん!」
アイゼス達の後をつけて野盗達が指定した滝のある森までいくとアルフとアイリーンを拐った男達が表れた。
野盗達がアイゼス達がお金を持ってきたかを聞いている時、隠れてその様子を見ていたリアナとカイルはアイゼス達の左側に石弓を構えた野盗が待機している事に気づいた。
野盗達がアイゼス達と話をしている間にリアナとカイルは石弓を構える野盗達に近づいていった。
「約束通り金は持ってきたぞ、二人は何処だ?」
「さあな?その金を置いて村へと戻りな!」
「何?!貴様ら!!」
「おっと!お前達!!」
野盗が石弓を構えた男達に合図するとリアナとカイルが石弓を持った男達を叩き伏せた。
それが合図となりアイゼス達と野盗達の戦闘が始まる、戦闘が始まってからアイゼスと自警団員達は野盗達を圧倒していった。
あらかたの野盗達を斬り伏せるとアイゼスはリアナとカイルに何故ここに来たのかアイゼスは怒っていたが伏兵の野盗を退治してくれた事に礼を言いアルフとアイリーンの救出を優先して自分達から離れないよ二人に言った。
リアナが木剣しか持ってない事に気づいたアイゼスは野盗の持っていたブロードソードをリアナに渡すと捕縛した野盗にアルフとアイリーンの居場所を聞く。
野盗は自分達の隠れ家である洞窟の場所を話すとアイゼス達はそこに案内するように言って洞窟へと向かった。
洞窟の入口には見張りが1人いたが自警団員の弓使いが素早く見張りを射る、
眉間を貫かれた見張りはその場に崩れた、
そして捕縛した野盗を気絶させて中に入った。
「注意して進むぞ。」
中に入ると数名の野盗がいてアイゼス達はその野盗達を倒して中の情報を聞き広い場所までたどり着くと今度は数名の騎士と大男がいた。
理由は分からないが野盗達と数名の騎士は結託している事をみて自警団員達は緊張をして冷や汗を流した。
野盗達だけなら倒せる自信があったが騎士達が相手になるとアイゼス以外の自警団員達は分が悪い事を理解していた。
「リアナ、ここは私達に任せてお前はアルフとアイリーンの救出に向かいなさい!」
騎士達との戦いが始まるとリアナはアイゼスの言う通りアイゼスと自警団員達の無事を祈り奥へと走っていった。
奥には弓を持った見張りの野盗が1人いてリアナに気づくと弓をリアナに向けた。
リアナは怯むことなく野盗に向って走って弓を射ろうとしている所を切り込みにいった。
放たれた矢がリアナの左側肩を射抜くと同時にリアナの刃は野盗を切り裂いた。
苦痛に耐えながらリアナは野盗から鉄格子の鍵を探って手にするとアルフとアイリーンそしてレティシアを檻から出して両手を自由にした。
「ちょっと!リアナ!大丈夫?!」
「私は平気、、、。アルフ、アイリーン、お父さん達をお願い。」
そう言ってリアナその場に倒れ込んだ
「レティシア、リアナをお願い!!」
苦痛に歪むリアナの介抱をレティシアに任せるとアイリーンはアルフにリアナの斬り伏せた野盗の弓矢を手にするように言って広場へと急いだ。
広場では数名の騎士と自警団員達が倒れていてカイルとアイゼスが1人の騎士と位の高そうな騎士そして大男相手に苦戦していた。
アイゼスに斬りかかろうとした大男にアルフが矢を射るとアイリーンは騎士にファイアーボルトの魔法を放った。
大男が後頭部を射抜かれ、騎士が炎に包まれて倒れると最後に残った位の高そうな騎士がアイゼスに切りかかった。
アイゼスはその剣をかわすと位の高そうな騎士を蹴りつけた。蹴られて倒れ込んだ騎士にアイゼスと倒は剣を突きつけ、カイルに位の高そうな騎士を捕縛するように言った。
戦いが終わるとアイリーンとアルフがアイゼスにリアナが怪我をした事を伝えた。
倒れている自警団員と捕縛した騎士の様子を見るようにカイル達にたのむとアイゼスはリアナのいる場所まで急いだ。
倒れたリアナをアイゼスは背負うとレティシアと共に広場まで戻ってくる。
苦痛を味わう自警団員達にレティシアは近づくと神聖魔法のヒールを使って自警団員の傷を癒していった。
カイルがリアナにもヒールの魔法を使わないのかとレティシアに聞くとアイゼスが矢を抜いてからじゃないと無理だと言うことを伝える。
傷の癒えた自警団員達とアイゼス達はレティシアに礼を言った。傷を負ったリアナをアイゼスが背負うとレティシアそして捕縛した野盗と位の高そうな騎士を連れて皆で急いで村へと戻っていった。
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