絶望に満ちたこの世界で
うるうる
第1話
崩れたビル、廃れた街、醜悪な怪物、欲望に負けた人間
【あぁ、この世界は絶望に満ちてる】
そんな世界で俺は何を目的に生きればいいんだ
【なぁ姉さん、俺は何を目的に生きればいい?
教えてくれよ姉さん!】
血溜まりに沈んだ姉は何も答えない
絶望に満ちたこの世界で1人の少年が歪んでいく
【ハハッ!わかった!怪物も!人も!等しく俺が絶望させてやる!!この腐った世界で俺が唯一の絶望になってやる!!】
【いつまで寝てんの!また遅刻するよ!】
【今起きるよぉ】
窓から入ってくる太陽が恨めしいこのまま二度寝したら気持ちいいだろうなぁ
【おい!いい加減にしないと怒るぞ!】
【今起きます!】
我が姉、四宝一華は怒るととんでもなく怖い
しかも口調まで荒っぽくなる
だからここら辺でちゃんと起きないと!
【優!私先に行くから遅刻したら許さないからね!
あっご飯食べ終わったらお皿水につけといて!】
【はーい】
姉と俺は違う高校に行っている。姉は女子高の3年生、俺は共学の1年生。
俺達には親がいない。小さい頃に事故でなくなったらしいけど俺は小さすぎて何も覚えてない。姉さんは覚えてるっぽい。小説や漫画でよく見るクソみたいな親戚達はいなくて俺たちだけで生活できるように家もお金も面倒見てくれるいい人たちのおかげでバイトもせず生きていけてる。
そんなこんなで飯が食い終わった。
皿を水につけて学校に行く準備をする。
準備を終え外に出る
【あぁクソあちい】
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