第16話 沖縄旅行1日目
そして、沖縄。
「「着いたー!」」
「「沖縄だー!」」
緒方さんと橘くんのテンションがとても高い。
「最初に宿(別荘)に行こうか」
僕等ははじめに荷物を置くために宿へ向かった。
宿までは橘くんの親戚が沖縄に住んでいるため、送って貰えることになった。
「なかなか、大きいな」
僕達が宿泊する宿は4人にしては大きな建物で海の近くにある。
「まずはお昼ご飯を食べに行こう」
橘くんの提案で僕たちはまずお昼ご飯を食べることにし、近くの飲食店に入った。
僕と橘くんは沖縄そば、女子2人はタコライスを注文した。
「「「「美味しい」」」」
僕達はお昼ご飯を食べ、デザートに『マンゴーのシャーベット』を食べた。
「美味しかったな〜」
僕たちはお昼ご飯を食べて、お店を後にした。
「この後はどうする?」
「どうしようかな?」
僕達は1日目はほとんどノープランだった。
「少しここらへんを散策してから買い物に行くのはどう?」
僕はできるだけ楽ができる提案をする。
「いいね」
僕達は近くのお土産屋に入ったり食べ歩きをしたりした。
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「そろそろ、買い物に行って宿に戻ろうか」
僕達は買い物に行くことにした。
「ねぇ、なにか聞こえない?」
佐藤さんが言う。
「聞こえるって何が?」
「ほら、子供が泣いているような」
近くで子供が泣いているみたいだ。
「あれじゃない?」
緒方さんが気づく。
そこではあまり車が通らない坂道で子供が泣いていた。
迷子だろうか。
その時、坂道の上から自転車3台がものすごいスピードで下って来る。
彼らは子供がカーブの死角になって見えていない。
危ない!
僕は泣いている子供に向かって走り出した。
キーーーーーーーーーーッ
飛び出した僕に気づいて自転車が急ブレーキをかける。
僕は自転車とぶつかると思った。
が、自転車はギリギリで止まった。
「あ、危なかった」
僕は自転車にぶつからずに済んだ。
「たくやっ!」
「お母さーん」
子供は母親を見つけて走って行った。どうやら迷子だったらしい。
僕はひと安心した。
「御薬袋!」
「大丈夫か!?」
橘くんが心配して近寄ってくる。
「大丈夫だよ」
「自転車も当たらなかったし」
「それは良かった」
「でも流石に死ぬかもって思ったよw」
僕がそう笑っていると、
「緒方さん!」
佐藤さんの声が聞こえる。
「はぁ、はぁ、はぁ」
緒方さんが苦しそうに息をしている。
そして彼女は倒れた。
緒方さんは近くのお店の中に運ばせてもらった。
「多分、過呼吸によって一時的に倒れたのでしょう」
「意識が戻り次第、宿に戻ってもらって構いません」
たまたま、観光に来ていた医者に緒方さんを見てもらった。
「ありがとうございます」
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「御薬袋くん、どこ行くの?」
「待って!」
「御薬袋くん!」
私は目が覚めた。
「ここはどこ?」
「御薬袋くんは!?」
「僕ならここにいるけど?」
横には御薬袋くんがいた。片手に携帯を持ちながら私の方を向いて座っている。
「良かった、生きてた」
「また君が死んでしまったら私...」
緒方さんが目を覚ました。
彼女は目を覚ましてすぐに僕の心配をして泣いた。
僕にはよくわからなかった。心配しているのはこっちなのに。
「体調は大丈夫?」
「うん」
「そしたら宿に戻ろうか」
僕はお店の人にお礼を言って緒方さんと宿に戻った。
宿にて
ガシャーン!
宿に戻ると大きな音がした。
「ど、どうしたの?」
僕はいそいで音がした方へと向かう。
「あ、おかえり」
「ただいま」
「それで、これは?」
僕はキッチンが悲惨な光景になっているのを目撃した。
「あー、えっと」
「ご飯を作ろうとしたら失敗した、みたいな?」
橘くんが半笑いで言った。
佐藤さんは呆れたような顔をして見ており、緒方さんを見るとそっちへ走って行った。
「そっか、変わるよ」
僕は橘くんと交代をして佐藤さんと一緒に夜ご飯を作った。
カチッ
音がなり257→256になる。
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