第6話 束の間なんてない
今日は月曜だ。
先日のブレワイ配信では1体目のボスを倒したとこで終わってしまったので早く続きをやりたくてウズウズしている。
アクションゲームにも慣れてきて結構上達してきたと感じている
しかし今日は月1の学校に行かなくては行けない日だ。
学校は女子しかおらず僕がこの身体に入る前の器はとても嫌だったそうだが、僕にとってはご褒美であり天国。
女の子に甘やかされて囲まれて生きたい。
そんな願望を持っている僕は男性護衛係の任を受けているクラスメイトを家で待っているところだ。
「早く来ないかな〜。」
杏とも会いたいな。
前世通りなら杏は高二で転校してきて同じクラスになるはず...
「あと1年」
色々な思いにふけっていると声がかかる
「零ちゃーん。お迎えがきちゃったわよ。」
「わかった!すぐ行くよ!!」
僕は玄関までかけていく。
「どうしたの零ちゃん?いつもなら男性護衛係の人が来たら凄く嫌そうな顔をしているのに。」
「配信を始めて色々と考えたらね、分かったんだ。女の子を怖がってた今までがおかしかったんだってね。」
「あの人の血かしらね。」
「父さん譲りの女好きかもしれないね。
じゃあ行ってきます。」
玄関を開けると2人の制服を着た女の子が僕を待っていた。
片方は背は低く胸はとてもボリューミーでいわゆる悩殺ボディというヤツで名前は胡桃結衣。
もう片方、名前は東雲梓で背は普通くらい胸は結衣には劣るがかなりボリューミーだ。
「おはようございます。」
そう声を掛けると彼女らは驚いた顔で僕を見つめてきた。
「今日はよろしくね。」
そう続けて言うと彼女らは赤面しながら早口で挨拶を返してくれた。
「零様、配信を見させて頂きました。」
遠慮がちな態度で梓が話しかけてくる。
「配信をみてくれたんだ!ありがとう。」
率直な感謝を述べる。
「あとさ、今まで失礼な態度をとってたらごめん。今日からは君たちから僕に対しては気軽に話して欲しい。」
「わかりました、零様。」
この時2人の少女の心境は爛れまくっていた。
(あぁ、零様がわたしに話しかけてくださってる。生声めっちゃイイ...昨日も一昨日もゼロ様、いや零様の愛してるボイスで5回ずつは致してしまってる。結衣は大好きです零さまぁ。)
(うっわ、喉仏エッチだ。唇もエッチだ。匂いもとてもエッチ...疼いてきちゃった。)
基本的にこの世界の女性は猿である。
股でモノを考え股のために行動する猿だ。
この2人も例外では無い。
が彼女らもプロである。
そんなら素振りは全く見せない。
零はというと
高校生活配信とかもありだな〜。
配信してもおもろいか?いやおもんないな。
さっさと行ってさっさと帰って終わらせちゃおう。
3人は高校へ向かい歩き始めた。
結論から言うと、学校はとても退屈だった。
女の子に囲まれるのは幸せだと思っていたがそうでもなかった。
僕が好きなのはキャーキャー言われて持て囃される事だと気づいた。
そうか。
僕はアイドルのようになりたいのか。
配信をしている時も清純キャラで売っていたが少し物足りなかった。
配信者というのはうってつけだろう。
今は宵つべで音楽を出すのも普通だし、配信をするアーティストには親近感が湧いて応援してくれる人も単に曲を出したりするだけより増えるだろう。
「よっしゃ。」
配信者としての目的もでき、朝よりもさらに増して配信意欲が高まってきた。
「今日は帰ったらゲリラ配信だな。」
そう決めた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます