シチュエーション3 秋のお昼寝タイム



○マンション・リビング(昼)

    夏海凪咲と聞き手は帰宅後にお互いにシャワーを浴びた設定。

    凪咲がソファに座り、聞き手がキッチンでココアを入れる。

    聞き手がココアを持って、凪咲の左後方から近付く。

    聞き手の右斜めに凪咲がいるため、⑧からスタート。

   (SE:雨風で窓ガラスが鳴る音)

   (バックSE:聞き手がキッチンからソファに向かって歩く足音)※開始


⑧「うわぁ〜。外すご〜い」


   (バックSE:聞き手がキッチンからソファに向かって歩く足音)※終了

    聞き手の右側に凪咲が座っているため、⑧から⑦。


⑦「台風ってだけあるねぇー。

  早く帰ってこられてよかったよぉ〜。

  凪咲たちもちょっと濡れちゃったけど、ラッキーだったのかも。

  この感じだと、まだ外にいたらちょっとじゃ済まなかったよぉ〜」


    聞き手:買い溜めもできたしね。


⑦「そうだねぇ〜。

  ちゃーんと買い溜めもできたし、これでのんびりできるよぉ〜」


   (SE:聞き手が凪咲の前にココアを置く音)


⑦「あ、もしかして……ココア?」


   (SE:凪咲がソファ上で身動きする音)


⑦「やっぱり〜。わーい♪

  温かい飲み物、ちょうど呑みたかったんだよねぇ。

  もーう、ほんと気が聞くなぁ、君は。

  いつもありがと♪」


    凪咲がコップを持ち、息で軽く冷ましてからココアを飲む。


⑦「ふぅーふぅー……(呑む音)ごくごく。

  はぁ〜〜。温まるぅ〜」


   (SE:凪咲がコップを机に置く音)


⑦「あれ? ねぇ、君……」


    凪咲が聞き手を見て、傍に移動して髪を触る。

   (SE:凪咲が聞き手の真横に移動する音)

   (SE:凪咲が聞き手の髪を触る音)


⑦「もーう。髪の毛、ちゃんと乾かしてこなかったでしょ?

  まだ少し濡れてるよ?

  ちょっと待ってて。ドライヤー持ってくるから」


   (SE:凪咲が立ち上がり、聞き手の前を通る足音・スリッパあり)

    凪咲が聞き手の左前にいるところで声を掛けるため、⑦から②。

    聞き手:大丈夫だよ。


②「ダーメ。そう言ってる人ほど風邪引くんだから。

  それにまた明日から忙しいんでしょ? 尚更ダメだよ」


   (SE:凪咲がお風呂場に立ち去る足音・スリッパあり)

   (SE:遠くでドライやーを取り出す音)

    凪咲がお風呂場から聞き手に声を掛ける。

    お風呂場が聞き手の左後方にあるため、②から⑫。


⑫「あれ? ねぇー! そっちにタオルある〜?」


    聞き手:ないよ〜。


⑫「あれれ? そしたら乾燥機の中かなぁ…」


   (SE:遠くで乾燥機を開ける音など)


⑫「あ、あった! ありがとう、もう大丈夫〜」


   (SE:遠くで凪咲が乾燥機を閉める音)

   (SE:凪咲がお風呂場から戻ってくる足音・スリッパあり)

    凪咲が聞き手の真後ろに立つため、⑫から⑤。


⑤「ジッとしててねぇ〜。まずは軽くタオルで拭くから」


   (SE:凪咲が聞き手の頭をタオルで拭く音)

   (SE:聞き手が身動きする音)


⑤「あ、こら〜」


    聞き手が身動きし、凪咲が左耳に顔を寄せるため、⑤から③。


③「ダーメ。ジッとする」


    聞き手が大人しくなり、凪咲が元に位置に戻るため、③から⑤。


⑤「えへへ。そうそう。

  そのままジ〜っとしてて」


   (SE:凪咲が聞き手の頭をタオルで拭く音)


⑤「うん。オッケーかな。

  じゃあ、ドライヤーしていくねぇ〜」


   (SE:凪咲がドライヤーをコンセントに差す音)

   (SE:凪咲がドライヤーをオンにする音)

   (バックSE:ドライヤーの音)※開始

   (バックSE:髪をワシャワシャする音)※開始

    凪咲が聞き手の右後ろ、真後ろ、左後ろから話すため⑥、⑤、④を交互に。


⑥「どう?」


④「気持ちいい?」


⑤「強さとか大丈夫そう?」


    聞き手:大丈夫。


⑤「よかった」


   (SE:全体的に乾かすため、凪咲が左右に少しだけ動く衣擦れ音)

    しばらくドライヤー音と頭を拭かれる音。

    その後、髪型を整えるイメージで威力を弱める。

   (バックSE:髪をワシャワシャする音)※終了

   (SE:ドライヤーのボタンを押す音)

   (バックSE:ドライヤーの音)※継続 弱めに。

   (バックSE:可能であれば優しく頭を触る音)※開始


⑤「……うん」


   (バックSE:可能であれば優しく頭を触る音)※終了

   (SE:ドライヤーのボタンを押し、電源を切る音)

   (バックSE:ドライヤーの音)※終了

    凪咲が聞き手の髪が濡れていないか確認する。


⑥「うん」


④「うん!」


⑤「ちゃんと乾いてるね」


   (SE:凪咲が軽くパンと手を叩く音・可能ならドライヤー持ったまま)


⑤「はい、お終い♪」


   (SE:凪咲がドライヤーをコンセントから抜く音)


④「……ふふ。そんなにリラックスしちゃって。

  そんなに気持ちよかった?」


    聞き手:うん。


④「えへへ。そっか。

  気持ちよかったんだ。ふ〜ん」


   (SE:凪咲が聞き手の隣に移動する足音・スリッパあり)

   (SE:凪咲がタオルとドライヤーを机に置く音)

   (SE:凪咲が聞き手の隣に座る音)

    聞き手の右隣に凪咲が座るため、④から⑦。


⑦「はい。おいで〜」


   (SE:凪咲が膝をポンポンと叩く音)

    聞き手:えっ?


⑦「どうしたの〜。そんなに驚いちゃってさぁ〜。

  今日はもうお外出られないでしょ?

  だから君とのんびりしたいなぁ〜って。それだけだよぉ」


    聞き手:急にどうしたの?


⑦「なに? 膝枕されたくないの〜?」


    聞き手:そういうわけじゃないけど……。


⑦「……じゃあ、オッケーだよね。

  ――えい♪」


   (SE:凪咲が聞き手を強引に膝枕する音)

    聞き手が左耳を上に倒れるため、⑦から③。


③「こういう時は素直に言うこと聞くの。分かった?」


    聞き手:……じゃあ、お言葉に甘えて。


③「えへへ。素直でよろしい♫」


   (SE:凪咲が位置を微調整する音・衣擦れ音など)

   (バックSE:凪咲が頭を撫でる音)※開始

    聞き手:どうして優しくしてくれるの?


③「うん? ……うーん、そうだねぇ。

  どうしてって言われると困っちゃうけど……。

  強いて言うなら〜。もう家事もやっちゃったし?

  それにこの後何もすることもないから、かな?」


   (バックSE:凪咲が頭を撫でる音)※終了


③「だから特別」


   (SE:凪咲が聞き手の耳に顔を寄せる音)


③「(至近距離)今日はたーくさん甘やかしてあげる♬」


   (SE:凪咲が元の体勢に戻る音)

   (バックSE:凪咲が頭を撫でる音)※開始

   (バックSE:雨風の環境音)※開始


③「(凪咲の呼吸音を数回)すぅ……すぅ……」


   (バックSE:凪咲が頭を撫でる音)※終了

   (バックSE:雨風の環境音)※終了

    少しの間、環境音を流す。継続的に凪咲が頭を撫でる。

    環境音をある程度聞き手が楽しんだ後、次のセリフへ。


③「……ねぇ。最近、お耳の掃除した?」


    聞き手:ううん。


③「そうだよねぇ〜」


   (SE:凪咲が頭を撫でる音)


③「じゃあさ。耳掃除してもいい?

  あ、もちろんあれだよ? 嫌とかだったらいいんだけど……」


    聞き手:逆にいいの?


③「いいのいいの。凪咲がしてみたいだけなんだから」


    聞き手:じゃあ、お願い。


③「えへへ。やった♪」


   (バックSE:凪咲がサイドテーブル上にある耳掻きを探す音)※開始


③「……こういうの、ちょっと憧れてたんだぁ。

  耳掃除って普通、他の人に任せないでしょ?

  信用してる人にしか任せられないっていうか……

 (独り言)――あ、耳掻きあった!」


   (バックSE:凪咲がサイドテーブル上にある耳掻きを探す音)※終了


③「……なんて言うんだろう。

  恋人っぽいっていうか、家族っぽいっていうか……

  ちょっと特別? みたいな感じしない?

 (言い淀みながら)こ、今度、結婚するわけだからさぁ。

  ちょっとしてみたかったんだよね」


   (SE:ティッシュを1、2枚取る音)

   (SE:凪咲が座る位置を微調整する際の身動き音)


③「よし、そしたら始めていくね。左耳、失礼しまーす」


   (SE:聞き手の左耳をお掃除する音)※開始


③「痛くない?

  ……ふふ、大丈夫そうだね」


    しばらく左側の耳掃除をする。

    最後に凪咲が聞き手の耳に息を軽く吹きかける。


③「ふぅー。……うん、オッケー。

  はい、次、右側〜」


   (SE:聞き手の左耳をお掃除する音)※終了

   (SE:聞き手が向きを変える音)

    聞き手が体勢を反対にするため、③から⑦。


⑦「痛かったら言ってね〜」


   (SE:聞き手の右耳をお掃除する音)※開始


⑦「どう? 気持ちいい?

  ……眠たくなってきたら、寝ちゃっていいからねぇ」


    しばらく右側の耳掃除をする。

    最後に凪咲が聞き手の耳に息を軽く吹きかける。


⑦「ふぅー。……はい、おわり」


    凪咲、聞き手の反応が鈍いことに気が付く。


⑦「……眠たそうだね。いいよ。このまま寝ちゃって」


   (SE:凪咲が頭を撫でる音)

   (SE:聞き手が体勢を変え、仰向けになる音)

    聞き手が膝枕されたまま、仰向けになるため、①。その後、⑧へ。

    聞き手が左、凪咲が右の位置で膝枕しているため、

    聞き手の顔の左側に凪咲のお腹。

   (ここから台詞よりもASMRの音メイン・全て囁き声)※開始


①「目を閉じて」


⑧「ゆっくり深呼吸して」


   (バックSE:凪咲が胸をポン、ポンと軽く叩く音・適宜)※開始


⑧「……よしよし」


   (バックSE:凪咲が胸をポン、ポンと軽く叩く音・適宜)※終了

    全肯定のセリフ交えつつ、凪咲の呼吸音(=息を吹きかけるでも可)。

    左右に強弱付けながら行うため、②、⑧を交互に。

    口づけ時のみ、膝枕状態では難しいが演出として、③、⑦。


②「(凪咲の呼吸音)すぅ……すぅ……」


②「君はさぁ〜。気が付いてないかもだけど。

  凪咲はね。いつもこう思ってるんだ〜。

  毎日頑張ってて偉いなぁ〜って。

  ……君の頑張り、凪咲はちゃーんと知ってるんだから〜」


②「(凪咲の呼吸音・至近距離)すぅ……すぅ……」


②「大変な時も、失敗しちゃった時も。人に優しくなれる。

  そんな優しい君が……(至近距離)すーき♡」


③「(左耳にキス)チュ。……ん。ふふ」


②「(凪咲の呼吸音)すぅ……すぅ……」


⑧「(凪咲の呼吸音)すぅ……すぅ……」


⑧「きっと……これから辛くて悲しくて、優しくなれない時もあると思うんだぁ〜。

  でも、凪咲は何があっても、君の味方だからね」


⑧「(凪咲の呼吸音・至近距離)すぅ……すぅ……」


⑧「頑張ってる君も、のんびりしてる君も、凪咲は好きだよぉ。

 (至近距離)だーい好き♡」


⑦「(右耳にキス)チュ。……えへへ」


⑧「(凪咲の呼吸音)すぅ……すぅ……」


   (SE:凪咲が頭を撫でる音)


⑧「(至近距離)君が眠るまで、ずっと傍にいてあげる。

  ……大丈夫。一人じゃないよ。だから、ゆっくり休んでねぇ♪」


⑦「(右耳に長めにキス)チュ」


    最後、聞き手が寝落ち。凪咲もうとうとしている設定。

    寝落ち感のある、凪咲の呼吸音をしばらく流す。


⑧「(凪咲の呼吸音・途中から寝息っぽく)すぅ……すぅ……」※フェードアウト


   (ここまで台詞よりもASMRの音メイン・全て囁き声)※終了



《続く》

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