俺に仕事!?
「翔、お願いがある。」
「な、なんや?」
「……うちで働いてくれないか?」
ちゅうことで一方的に仕事を押し付けられた俺。
チラッ……
薄雲さんが真剣な顔で俺をみとる……
「ま、まあええけど…」
「最近、彷徨い子が増えて旦那が困っていたので嬉しゅうござりんす!」
尖晶のためかいっ!!!!!
「どうした翔。突然に嫌そうな顔に変わったぞ」
ほぼお前のせいやて。
「……なんや、別に悲しいとか思てへんから。」
「お、おう。なんかごめんな(?)」
ええもん。
俺、そないなことでめげへんもん……
俺、強い子ぉやもん……
「まあ、明日からの一週間は『
「か、かがち……??」
「ああ、さっき大きな一本道を通っただろう?あそこは
し、ししゃ?
あ、聞き間違いかぁ
きっと、ししゃものことやな!!
なんやろ、鮭の遡上みたいなことすんのかいな。
お客さんたち危ないもんなぁ……
「赤い提灯が
「彼岸……」
「
「ほおずき…」
あ、これかんっぺきに死者やな。
え、やばないん!?
「……今回も、い、行く場所、決めておいたよ……?」
行く場所……?
「休暇みたいなものなので、僕らと尖晶様はいつもちょっとした旅にでます。」
旅、休暇やて??
「りょっこう!りょっこう〜!!」
「え、えぇ??」
「ふふ、あちきは遊郭に残ってお客さんのござりんせん時をみんなと満喫しんす」
あ、そういう楽しげな行事と化しとるんか?
「話に水さしてまうようで、すまへんなぁ。俺の仕事、はどうなるんや?」
「たぶんー、みんなで帰ってきてからで良いと思うよ〜」
ん?
「ですよね、尖晶様?」
「だな。こっちにいない時は仕事できないからな。
彷徨子も頻度が上がってるとは言え、翔が来たから大丈夫だろうし」
「あのね、『スチームタウン起眞』って、とこ。に決めたの。」
「それじゃあ、行きましょうか。五人分のもの、色々と手配してありますよ!」
ええなぁ。尖晶と、翠、藍、みー……
「お、俺も行くん!?!?!?五人って、含まれとんなぁ!?」
***********
【次回 輝血の間に】
「『スチームタウン起眞』かぁ。行ったことないね」
「き、機械とか、かっこいい、から。」
「早く行こ!!行こ!!!チョコレート持ってくの!!」
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