楽器を

「はなっちにも、コオリヤマ星の楽器を教えてあげるよー」

「コオリヤマ星の楽器?」


「うんっ。地球の楽器みたいに、コオリヤマ星にも、いろんなオリジナルな楽器、いっぱいあるんだよー」

「へぇー、すごいねー」


「弾く楽器と、吹く楽器、どっちにするー?」

「じゃあ、吹く楽器で!」


「それなら~、これだな!...はいっ!」

「うわっ、めっちゃ可愛い~」


「可愛い楽器だから、はなっちに、ぴったり」

「なんていう楽器なの?」


「フルップだよ~」

「フルップっていう楽器なんだー」


「吹いてみてー」

「よしっ...ふぅ~...あれ?...音でてる~?」


「もっと、チューするみたいに...」

「えーっ、チューするみたいに?」


「そうだよ~、くちびるをチューするみたいなかたちにして、そして息を吹きこむの...」

「って言われても...チューしたことないから...うち...」


「じゃあ、チューしてあげるっ」

「きゃっ、何してるの...あやなっち...」


「チューしたのっ」

「うちの初チューじゃないのよ~」


「今のチューの感じで、吹いてみて~」

「よしっ、なんとなく、わかったかも...せ~の...プュ~」


「うわっ...はなっち、吹けてるよ~、いい音色だよ~」

「やったあ!...このチューの感じを覚えておこう!」

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