ふたりで松山城へ

「あやなっちー!松山城だよー」

「カッコいいー」


「市内の街も、よく見渡せるー」

「ほんとだー!」


「今、うちらのいる街は松山だけど、あやなっちは、前は、郡山に住んでたんだよね」

「はなっち、ごめん...」


「え、なんで?あやまるの?」

「実は郡山ではなくて、氷の山なんだ...」


「えっ?氷の山?」

「うんっ、地球ではなくて、別の星の、氷の山の星...」


「えーっ、なんですとー?別の星の、氷の山の星から来たとなー?」

「あはは...そうなの...」


「ってことは...あやなっちは...宇宙人?」

「そうだよー」


「なんでまた、地球に?」

「はなっちに会いに...」


「ほんとー?」

「いや、はなっちと会えたのは偶然かもしれないけど...」


「こらーっ、いいかげんなこと言うと、ほんとに、おこるよーっ」

「ごめんごめん...両親の地球での研究に付き合わされて、うちも地球にいっしょに来たんだ...」


「へぇー、そうなんだ...それは知らなかった...」

「えへへ...」

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