ふたりで海へ

「あやなっちー!海だよー!きれいでしょー」

「ほんとだー!きれいー!」


「市内の中央駅から12分くらい電車に乗れば、もう海なんだよー!まだ泳ぐには、はやいけどねっ」

「いいねー、海、近くて~」


「そうでしょー、あやなっちの前、住んでたとこは、どうだったのー?海、近かったー?」

「そんなに近くはなかったなー!電車で12分では来れないかなー」


「そうなんだー」

「氷の山だからねー」


「えっ?氷の山?」

「あ、郡山だった」


「郡山って?」

「福島県だよー」


「そっか~」

「でも、音楽の街なんだよー」


「え、音楽の街なのー?」

「そうだよー、みんな音楽、大好きで、学校でも、合唱とか、めっちゃ盛んなんだー」


「へぇー、いいねー」

「うんっ、いい街なんだよー」



「きゃっ、虫いっぱい、あやなっち、おんぶ~」

「いいよー、フナムシいっぱいいるねー、海だねー」


「おんぶのまま、駅前のカフェまで、連れてって~」

「いいよー」


「お礼にミカンパフェおごったげる」

「やったあ!」


「ミカンパフェ美味しいよー」

「わーい、はやく食べに行こうー」

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