第4話 SNSの復讐・噂
私は、雄太に復讐する事にした。
今までの愛情が全部憎しみに変わっていく。
けれど、あいつの悪行を、そのまま皆に訴えても、説得力がない。
証拠もないし、信じてもらえるか分からない。
あいつは優等生だから、皆に信頼されている。
だから、まずその信頼をなくさなきゃ。
雄太をストーキングして、証拠集めすることにした。
同じような事をしている現場を撮影し、音声を記録し、証拠となる物を用意して、裏サイトで流した。
表で言うより、裏で言う方が人間は信じやすい。
映像や写真という証拠品もあるからなおさらだ。
これが作られたCG画像だったとしても、かまわない。
人はそれらしい演出と証拠さえあれば、容易にその事実さえのみこんでしまえるのだから。
良い人間であればあるほど、スキャンダルは刺激的。
きっと雄太と同じ人間性なのだろう。
噂は瞬く間に広がっていった。
雄太の周りから人が一人、また一人と減っていくのをみるのは痛快だった。
所詮、あいつの顔と表面だけを見て集まった人間たち。
離れるのは早かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます