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場所 学校のミーティングルーム
時間 パイロットプログラム実施から1週間後の午後
学校のミーティングルームには、沙紀、さゆり、大学の研究者、そして学校の先生たちが集まっている。大きなスクリーンには、AIプログラムの使用データを示すグラフが映し出されている。
研究者「こちらが先週のデータです。ご覧の通り、学生たちがAIに頼る割合が示されています。緑色のバーがAIに頼らずに自力で問題を解いた割合、赤色のバーがAIのサポートを利用した割合です。」
スクリーンには、いくつかの学生の名前と共に、緑と赤のバーグラフが並んでいる。緑のバーが高い学生もいれば、赤のバーが目立つ学生もいる。
沙紀「面白いですね。ほとんど自力でやっている学生もいれば、AIに多く頼っている学生もいますね。」
さゆり「確かに。AIのサポートを多く利用している学生たちには、何か追加の支援が必要かもしれません。」
研究者「ええ、特にこの赤いバーが70%以上を示している学生たちに注目しています。彼らには、自主的に学ぶ力を育むための別のアプローチが必要だと思います。」
学校の先生「それなら、AIに頼る比重が高い学生に対して、学習の基本を強化する特別な支援学習を追加するのはどうでしょう?例えば、問題を解くための基本的なステップや考え方を教えるセッションを設けるとか。」
沙紀「いいアイデアですね。加えて、AIのサポートに頼りすぎないように、解く過程での自己反省や記述式の回答を促す方法も考えられます。」
さゆり「それに、AIに頼る割合が少ない学生たちには、もっとチャレンジングな課題を提供して、彼らの学びをさらに深める機会を作るのも良いかもしれません。」
研究者「なるほど。つまり、AIの使い方に応じて、個別に合わせたカリキュラムを設計するということですね。これで学生たちの自主性を促進しつつ、学習効果を最大化できるでしょう。」
沙紀「そうですね。じゃあ、この新しいアプローチを試してみましょう。プログラムの設定を少し変更して、来週から早速取り入れてみたいです。」
さゆり「私たちもこの変更の効果をしっかりとモニタリングして、必要に応じてさらなる改善をしていきましょう。」
学校の先生「それでは、各クラスでの実施方法を具体的に決めて、学生たちに新しいプランを紹介する準備を始めましょう。」
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