a子ちゃんだったんですけど。
@mobuozi
第1話
頭をぶつけた私は前世の記憶を思い出しました。前世といっても平凡な人生で老衰して亡くなったどこにでもいる人だったんだと思います。
名前や顔は思い出せないのでb子さんと自分の前世の記憶の人物に名前をつけることにしました。
なぜb子さんにしたかといいますと、私が今のところ名前のないa子ちゃんだからです。
小さい頃、私の母は私を育てるため肉体労働をしていたそうです。作業中上からふってきたものを避けれず即死だったと、初めて会う大人に3歳の頃教えられました。
そこから父が誰かもわからない私の1人での生活が始まりました。
母は何かあった時のために手紙を残してくれていたのですが前世の記憶が戻る前の私は文字なんか読めませんし、ただ母が残したものだと思い母の形見としてペンダントと手紙をもって路上で生活していました。
母は生前私に女であることを隠すように。髪は短く揃えて男の子として生きろと口酸っぱく教えてくれました。
記憶を取り戻した今ならわかります。
母もふくめ、男性ばかりなんですこの世界。
母も男性何それって思いますよね。
この世界では男性同士でも子どもを産むことができるし、子どもを産んだ人物は女性らしい格好をし男性でも母として生活するのが一般的だそうです。
ならなぜ私が女性であることを隠さなければならないのかというと、男性同士で子どもを産めるようになったことの背景に女性がまったく産まれない珍しい存在であることがあげられます。
昔から女性が産まれた家庭は国に報告し育てると給付金がはいるため貧民街で家族を殺してまで育てようと争われたり、また自分の娘として育てるためにお金を惜しまない貴族に売るためにも誘拐が多発していました。
なぜここまで女性にこだわるのかと言いますと、女性から産まれる子どもの方が男性同士で産まれる子どもよりも全ての能力が優れているからです。
少しの差なんてものでもなく女性から産まれる男児は母を守るためにとてつもない美貌、知力、身体能力そして魔力をもって産まれてくるといい総じて英雄になれる能力をもって産まれると言われています。
それに、女児は親が男同士でも男女でも産まれただけだで美貌と魔力が男性より多いとされていて特に女性は回復魔法にたけており、自分を守る人物を回復することによりその身を守ることができると言われています。
そんなことで私は女性であることを隠して今まで生きてきたのですが、問題が発生しました。
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