数ばかりおしよせる

 かけらのひとつ、断片だんぺんのひとつだとしても数字が現実として押しよせられると疲ればかりがのしかかる。





 大事なものが減り、いらないものが増えていく。




 どこかで分かっていてもどうしようもない現実。




 それでも理想の断片りそうはさらに現実をとおざける。




 手に入るはずの予想がつかない数字にもあらわせないものとはちがう現実の可能性を失わせる。




 かけらはかけらでしかない。

 元にもどらないかけらにはもう別れをつげることにすることで新たなかけらへとたどる。

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