第7話愛

父さん母さんを見ていてふと愛を感じた。


魘された幼い頃、優しい母の手の平がオデコに触れるだけで僕は深い眠りに落ちた。


父さんとサッカーした記憶。

鮮明に蘇る汗。


愛を感じた日々。


出来損ないの僕にエリートな父さんは

僕の健康だけ気遣ってくれた。


病んでいた僕に母さんはポジティブな

仲間を紹介してくれた。


僕は、何故か愛された。


テレビの中で見る虐待。


母さんは、悲しい顔するから急いでチャンネルを僕は変えた。


酷い反抗期。


ただ、一度も父さん母さんに手を挙げなかった。


時計を壊してイライラした。


今は、申し訳なかったと土下座したい。


何故か愛された。


父さんと母さんと離れた日々。


旅立つ僕にいつでも帰っておいでと声をかけてくれた。


愛された日々を忘れない。


今の僕を支えて続けて戸惑った心配だった苦しかった父さん母さんは、一度も僕を責めない。


誇りに思われなくても愛されたらそれで嬉しい。


でも、僕は、父さん母さんを誇りに想っています。


それを愛と名もなき歌にして流すよ。


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