第3話ヤク

俺は、恥ずかしい人生を送って来ました。


ヤクに、溺れ女を抱き酒を飲みタバコを吸った。


自堕落な生活に嫌気がシタ。


死にたいと考え深い川に飛び込む寸で女の子に腕を掴まれた。


【死にたいならわたしの泳ぎを見てからにして。】


とセーラー服を着た女の子は言った。


【俺は、人間失格人間。構わないでくれ!】


と答えた。


女の子は、小枝のような腕で俺の腕を掴んで離さない。


美しく若い女の子を見て汚れてる俺はなくなくついて行った。


【良い?逃げないで見ててね。お願い。】


学校のプールサイドに座り込んだ俺は頭がクラクラした。


ヤクが、キレた。


しかし、女の子がスクール水着姿で現れると不思議と目が覚めた。


美しい…。女の子が1人の女に見えた。


女は、水面に飛び込むとアスリートの顔になっていた。


俺は、走った。


逃げた。


大丈夫。たかが女1人だ。


自宅に帰ると散らかった部屋に水着姿の女がいた。


【約束を破ったから、わたしを抱きなさい!】


【か弱い少女を抱いて性犯罪者にする気かよ?】


記憶が、定かでは無いが俺は夢中で少女を抱いて腰を振り下ろした。何回も何回も何回も。


少女は、俺の首筋を掴んで必死に何かに耐えていた。


【目を覚まして!】


と喘ぎ声と共に少女は呟いていた。


俺は構わず果てるまで少女を抱いて性犯罪者に成り下がった。


もちろん生で中出しセックスした。


少女の中と体は気持ち良くてスグに果てた。


【目を覚まして!】


少女の声が聞こえた。薄暗く綺麗な部屋の中で。


俺は…いや、僕は何をしてるんだ?


少女が僕に涙を流しながらキスをした。


僕はまだ少年だったのだ。


【悪い夢を見てたのね?】


夢で自堕落な中年男になっていたのだ。


僕は少女を抱きしめてもうヤク【夢】から覚めたと呟いた。


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