第2話海
海に来るとあの頃の弱虫な自分が浜辺で泣いている。
ガンバレという彼女も涙を流しては夕焼けが眩しい。
きっときっと自分に合う居場所があると探し続けたあの日々…。
毎日が絶え絶えの中で僕は誘惑に負けた。
彼女の涙を一生忘れない。
静かな波打ち際ではじゃげなかった。
君を守りたかった。
裏切りと涙の味は海水のよう。
海辺を歩くとあなたを思い出す。
大きな背中に抱きついたあの頃、あなたが不安に押しつぶされそうになってる事に気がつかないフリをしていた。
わたしは、あなたの全てを愛せなかった。
いいトコ取りしてるズルさ。
若かったあの頃、わたしはあなたに裏切られた。
あなたの弱さも受け止める勇気がない事を後悔した。
2人の世界の中に籠もれた時間はたった出逢った日だけ。
過去、未来、現在を話し合った。
恋になるのは早かった。
海辺で散歩。
あの遠い海に全てを置いて
2人は、今を生きて行く。
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