【貴船の謎】京都の裏に潜む神隠しの呪い
神崎 小太郎
第1話 京都貴船の謎
皆さまは歴史と文化、自然豊かな京都にいらしたことがありますか? 少なくとも修学旅行などで一度は訪れたことがあるかと思います。
僕の父の実家は、京都の奥座敷として知られる「貴船」にあります。夏には川床料理を楽しみながら涼やかな風を感じることができます。だから、京都は馴染み深く、大好きな町のひとつです。
あっ、そうそう、言い忘れていたかもしれません。この作品はノンフィクションに近いエッセイです。
春から夏にかけての京都の三大祭りで耳を澄ませば、祇園精舎の鐘の声や諸行無常の響きを感じ、豪華絢爛な平安王宮を偲ばせる歴史に目頭が熱くなります。
しかし、「千年の都」と称えられる京都だからこそ、一歩でも裏の世界に足を踏み入れると、怪しげな地名とともに、不気味な伝承が語り継がれる場所も多いのです。残念ながら、歴史の藻屑に埋もれて消えてしまった聖地もありますが……。
そこには、黄泉の国と現世を結ぶ魔界の入り口も多く見受けられると言います。よく知られているのは、「
京都で有名な観光スポットの聖地に呪いがあるかどうかは、あくまでも噂話に過ぎません。どうぞご心配なさらず、ぜひ訪ねてみてください。すべての呪いは世俗を避け、聖地にひっそりと隠れ棲む神々のみが知るところですから。
今回のエッセイでは、既に亡くなった祖母が住んでいた「貴船」の地域に伝わる、京都でしか味わうことのできない謎多き話をご紹介します。
初秋を告げる彼岸花が咲き誇る季節となりましたので、怪談話は避け、ミステリー風にしました。怖くはありませんので、最後までお付き合いください。それでは、本編となる魔界巡礼の扉を開けさせていただきます。
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