狭間の世界のレティア姫6 ヒューマノイド型機械生命体レイン


 歪んだ次元から姿を現したのは機械生命体であり鋼鉄のパートナーであるレインだった。



「もう来たのか、レイン」



 と言う鋼鉄に対しレインは淡々とした様子で



「マスターの様子が心配でしたので」




「あなたがレインちゃん? はじめまして、わたしはレティア。宇宙3女神の次女で力と破壊の女神よ」




「ハジメマシテ、わたしはマスターの最高傑作、ヒューマノイド型機械生命体レインでございます」



 スカートを両手でつまみ上げ深々と頭を下げる。




「機械? ロボットなの? ほとんどニンゲンにしか見えないわ」




「レインは全身の90%が生体部品を使っている。ニンゲンに見間違えるのも無理はない」




「それよりあなたたち、この空間にどうやって来たの? この格別された狭間の世界に……」




「空間魔法の達人に編み込みを学んだ。私には魔法の才は無い。だから直接鎧に魔法式を編み込み空間を歪めここに来た。レインは魔法に長けているから直接式を展開してここに来たようだ」




「空間魔法の達人…………お姉サマね」




「そうだ。時と空間の女神ウィディア。宇宙3女神の長女にして空間魔法を操る神……」



※衛星機甲クレイジー・ムーンの章に続く



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