【理系警視3】警視庁、陥落。

岡 辰郎

あらすじ

 厚労省大臣官房審議官の娘、南麗子が誘拐される。犯人は100億円の身代金要求と共に「指示を託した者を警視庁本部に送る」と宣言する。本部では高度なポリグラフを装備した可視化完全対応取調室に精鋭を集める。管理官・篠原、退職間近の刑事・高山、データ分析教官・岸本、精神科女医・猿橋が、犯人もしくは誘拐の共犯者が送り込まれるという可能性も含めて迎え撃つ。

 メッセンジャーにされたのは、かつて麗子のカウンセリングを行った心理学助教・中里で、監禁映像と「取調室を記者クラブに公開しろ」という指示を運ぶ。篠原が拒否すると、中里は誘拐の単独犯だと自白し「人質の命にはタイムリミットがある」と脅す。が、着衣に仕掛けた偽爆弾を使って公開を認めさせた途端、「自分の娘も攫われている。マスコミに公開して情報を集めてほしい」と懇願する。

 警察は嘘と策略に翻弄されながら、次第に操られていく。煽られた記者たちが報道規制を破り始め……。

 そして激しい心理戦・頭脳戦の末に、取調室で進行する誘拐計画の裏に隠された究極の「ホワイダニット」が明かされていく――。

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