ぬいぐるみ
小さな頃、いつも一緒にいたスヌーピーのぬいぐるみ。
うっすらと記憶が蘇る。
いつから彼はいなくなったのだろう。
思い出せない。
外に出るとぬいぐるみを持った小さな子どもを見ると、目で追っかけてしまう。
動物であると長い耳が鷲掴みにされ、人であると腕をぐっと捕まれ、だらんとなって連れらていく。
ぐらんぐらんとしながら連れられていくぬいぐるみの表情は、デザインとしてではなく、確かに嬉しそうに微笑んでいるように見えた。
辛い時も、悲しい時も、寂しい時も、楽しい時も、嬉しい時も。
その時間をずっと共に過ごした、自分を最も理解してくれる親しき友だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます