【金曜日 08:01】銭湯姉妹とミニドラゴン
少し復活したエアコン
第1話
「お姉ちゃん。こっちの掃除終わったよ」
「ありがとう、夏」
はぁー、こっちはまだ時間が掛かりそう。
ってやばい。今日はただでさえ、大会で疲れてしまっているのに、
どうしよう。眠くなってきた。まだこの大浴場掃除しないといけないのに・・・
「っ・・・」
視界が悪くなってきた。
____________
目が覚めると、そこは
「何これ、夢?」
目が覚めるとそこは、森??
「いや、どこよ!!つかなんでここに!」
そうか、大浴場の掃除中にうっかり寝てしまって、
嫌だからって、ここに居るのはおかしいでしょ?
まさか、私が寝たから罰で妹とお母さんがここに寝ている途中に運んだとか?
いや、流石にそんなことは・・・
って、
今かなり服薄いんだけど、お風呂掃除用だったし・・・
あー、もうワケワカメ!!過ぎるよ!!
「あ、お姉ちゃん!!」
「え、夏??夏どこにいるの!!」
辺りを見渡すと妹の姿はないと思ったら、上にいた?
え、何かの?異次元ホール??
空中に、水面に映し出された妹がいた。
「お姉ちゃんどこにいったのかと思って、もしかしたら風呂の中に入って溺れたのかと思ったよ!」
映し出された妹の様子から、マジそうだったことがわかる。と言うか、もしかして
「ねぇ、もしかして今そっちのお風呂の水面に私が映ってるの?」
「そうだよ!!あーもう、どうしてこんなことに!!つかそうだよ!!お姉ちゃん今から。道具を持ってくるから!!もしかしたらこの中に投げたらこっちに戻れるかも!!」
我が妹ながら、察しがいい。私も同じことを思った。
そして、流石また、察しのいい妹は先にこっちに送れふか、試しに雑誌を投げたら、こっちに届いた。
「出来た!!お姉ちゃん!!今から梯子買ってくるから!!待っててね!!」
「うん!!頼むね!」
_______
それから、数時間後・・・
密かに見知らぬ森のなかで、めっちゃ怖かったけど、移動する訳にも行かないし、とりあえず我慢した。
そして 梯子が送られた。
「おかえり、お姉ちゃん!!」
「ありがとう!!夏!」
人生でここまで怖くて、異界な体験はしたことがない。なにがどうして、こんなファンタジーの漫画のお風呂になってしまったか、分からない。
でも、心ときめく冒険より、私は楽しく部活してこんな可愛い妹と過ごせたらそれで・・・
「って、お、お、お姉ちゃん?」
「ど、ど、どうしたの?」
妹の様子から分かる。多分、後ろ(異世界風呂)の方に何が起きたんだろう。
あー、見たくないな。後ろ
だけど、見るとそこには
夏「卵?」
春 「た、まご?」
ピキッ
卵が割れて、
夏「あ、あ、あ、あ」
春「あ、あ、あ、ドラゴンの卵とかじゃありませんように!!」
一気に割れて、
「ピャア!!」
中には小さなドラゴンだった。
「かわいい!!」✖️2
こうして、銭湯姉妹はドラゴンを飼うことになりました。
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