第4話異様な戦士

「アキラ、右側から増援が来る!」

 リョウの声が再び響く。私はすぐに振り向き、敵の増援が迫ってくるのを確認した。仲間たちに合図を送り、私たちは一斉に防御の態勢を整えた。


「全員、準備!」

 私の声が響く。敵が近づくにつれ、緊張感が高まる。リョウと私は肩を並べ、剣を構えた。敵が接近する中、私たちは冷静さを保ち、最初の一撃を待った。


 敵が私たちの前に到達した瞬間、私は一歩前に出て、剣を振り下ろした。リョウも同時に攻撃を仕掛け、二人の連携は見事に決まった。敵の兵士たちは驚き、次々と倒れていく。


「この調子だ、みんな!押し返せ!」

 仲間たちの声が響き渡り、私たちはさらに前進した。敵の数は減り、私たちの勝利が近づいていることを感じた。


 しかし、戦闘の最中、ふと視界の端に異変を感じた。敵の中に、異様な雰囲気を持つ一人の戦士がいた。彼は他の兵士とは違い、冷静沈着な表情で私たちを見つめていた。その目は、まるで私たちを見透かすかのようだった。


「リョウ、あの戦士に気をつけろ!」

 私は叫んだ。リョウもその存在に気づき、警戒の表情を浮かべた。敵の中で異彩を放つその戦士は、周囲の混乱をものともせず、私たちに向かってゆっくりと歩み寄ってきた。「何か特別な力を持っているのかもしれない…」

 リョウが呟く。私たちはその戦士の動きに注目し、周囲の敵を一時的に無視して彼に集中した。

 その戦士は、剣を持たず、代わりに手のひらから青白い光を放っていた。まるで魔法のような力を感じさせるその光は、私たちの心に不安をもたらした。

「来るぞ!」

 私は叫び、リョウと共にその戦士に向かって突進した。しかし、彼は一瞬で私たちの前に立ちはだかり、手をかざした。

「無駄だ…」

 彼の声は低く、冷たかった。次の瞬間、青白い光が私たちを包み込み、まるで時間が止まったかのように感じた。

「アキラ、気をつけて!」

 リョウの声が遠くから聞こえる。私は必死にその光を振り払おうとしたが、力が抜けていくのを感じた。

 その時、私の心の中に一つの思いが浮かんだ。

「仲間を守らなければ…」

 その思いが私に力を与え、私は再び意識を集中させた。

「リョウ、行こう!」

 私は叫び、リョウと共にその光を突破することを決意した。二人で力を合わせ、光の中で手を伸ばし、敵の戦士に向かって突進した。

 光が一瞬揺らぎ、私たちの意志がその力に抗うかのように感じた。リョウと私は、互いに目を合わせ、心を一つにして突進した。

「今だ!」

 私は叫び、全力でその戦士に向かって飛び込んだ。リョウも同時に動き、二人の力が一つになった瞬間、青白い光が一瞬だけ弱まった。その隙を突いて、私は戦士の腕を掴み、リョウはその隙間から一撃を加えた。戦士は驚いた表情を浮かべ、光が一瞬消えた。

「これが…私たちの力だ!」

 私は叫び、さらに力を込めて戦士を押し返した。彼は後ろに倒れ込み、周囲の敵もその様子に驚き、動揺した。

「今がチャンスだ、みんな前へ!」

 私の声が仲間たちに響き渡り、彼らもその瞬間を逃さず、敵に向かって突進した。

 敵の士気は一気に下がり、私たちはその隙を突いて攻撃を続けた。リョウと私は連携を取りながら、次々と敵を倒していく。

 しかし、あの戦士はまだ完全に倒れたわけではなかった。彼は立ち上がり、再び青白い光を手に集め始めた。

「まだ終わっていない…」

 彼は冷静に言った。その声には、どこか不気味な響きがあった。

「リョウ、気をつけて!あの光が再び放たれたら、私たちの力が奪われるかもしれない!」

 私は警告した。リョウは頷き、私たちは再びその戦士に向かって構えた。

「今度こそ、決めるぞ!」

 私は心の中で決意を固め、リョウと共にその戦士に向かって突進した。

 青白い光が再び集まり始めるのを見て、私は一瞬の隙を見逃さないように注意を払った。リョウも私の横で構えを取り、互いに信頼し合っていることを感じた。

「行くぞ、リョウ!」

 私は叫び、全力でその戦士に向かって飛び込んだ。

 その瞬間、戦士は手をかざし、青白い光を放とうとした。しかし、私たちの攻撃が先に彼に届いた。リョウが一撃を加え、私はその隙に彼の腕を掴んだ。

「今だ、力を合わせて!」

 私は叫び、リョウと共にその戦士を地面に押し倒した。

 戦士は驚きの表情を浮かべ、青白い光が一瞬消えた。私たちはその隙を逃さず、さらに攻撃を続けた。

「これで終わりだ!」

 私は力を込めて叫び、最後の一撃を放った。

 その瞬間、戦士は悲鳴を上げ、青白い光が彼の体から弾け飛んだ。周囲の敵もその光に驚き、動揺した。


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星下さい

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