佐々木黒斗(ルパン)の復讐‼️ 1 黒斗と大怪盗(たぶん泥棒)
迷M _りみ
プロローグ
4月1日(エイプリル・フール)。空と太陽は輝く。
ここは、静岡市にある成山大学附属成山高等学校(通称・成山高校)。
入学式を終えた生徒たちがぞろぞろと教室に向かって廊下を歩いていた。
掲示板には「入学おめでとう」と書かれたポスターが貼られ、天井には綺麗な飾り。廊下は新入生で大賑わいだ。
新入生の1人・
「しっかし遠いなあ。オレのクラスは!」
成山高校は1学年に7クラスあり、廊下がちょっと長い。
「やあ、佐々木くん」
前から聞こえてきた声に驚き、黒斗は足を止めた。
そして、その声の主がいる方を見た。
「って、お前かよ!」
目の前にいたのは、幼馴染かつライバルでもある
「廊下は走るところじゃないだろ?まあ、君は昔っから廊下は走るところだと思っていたみたいだけどね」
「急ブレーキしたら転びそうになったじゃねえか!車は急に止まれないぞ?」
「廊下は歩きましょうって、先生に言われなかった?」
それを聞いた黒斗はため息をつくと、また教室に向かって歩き出した。
「よりによって初日からアイツと会うとは・・・。ん、待てよ?今年もアイツと同じクラスだった様な・・・?」
そう考えているうちに、教室に着いた。1年A組だ。
たくさん息を吸いながら教室のドアを開け、思いっきり叫んだ。
「おはよーございます!」
その声に驚いて、教室中がざわついた。
「おー、ルパンじゃないかー!また同じクラスだな!」
「ああ」
中学でずっと同じクラスだった山田が言った。ルパンというのは、黒斗のあだ名である。
黒斗は、教室の窓側の隅にある席に座った。隣の席には、濃い紫の長い髪にセーラー服という格好の女子が座っていた。黒斗の幼馴染、
「よお、千星!」
「おはよう、佐々木くん」
千星は片手でスマホをいじっていた。
「てかお前、何見てんだ?」
黒斗は千星のスマホの画面を覗き込んだ。
「怪盗星青玉・・・?だれだそいつ」
画面には、「怪盗星青玉からの予告状!」と書かれた10年くらい前の記事が写っていた。
「昔、世間を騒がせてた怪盗よ。でも、ある時から姿を見せなくなってて・・・」
「さみしいのか?」
黒斗が聞くと、千星は1度戸惑った。
「・・・。さみしいわけないでしょ!」
すると、前の席から声がした。
「佐々木くん!また同じクラスだね」
「げっ、真面芽⁉︎それと桃音⁉︎」
前の席には、真面芽と早乙女桃音が座っていたのだ。
「くそー、また同じかよ!」
黒斗が文句を言っていると、担任の先生が入ってきた。女の数学教師だ。
「みなさん、入学おめでとうございます。私は、
こうして黒斗の高校生活が始まった。
佐々木黒斗(ルパン)の復讐‼️ 1 黒斗と大怪盗(たぶん泥棒) 迷M _りみ @mei_m_rimi
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