タヌキング、レイズナーについて語る

タヌキング

走れメロスの様に

 皆さんは【蒼き流星SPTレイズナー】という作品をご存じだろうか?

 1985年に放送されたロボットアニメなのだが、全国民の認知度としてはあまり無い方かもしれない。今日はそんな作品を紹介する。


 まず、タヌキングとレイズナーの出会いは小学生の頃である。当時の私は兄と【スーパーロボット大戦64】というニンテンドー64のソフト購入した。

 するとタイトルにガンダムの口をした頭剥き出しのロボットが居ることに気が付いた。なんだこれ?見たこと無いなと思いつつも、ゲームを進めていくと参戦してきたのがレイズナーであった。あんまり敵の攻撃を避けない割に、装甲も薄いなと感じつつ使っていたのだが、V-MAX(ブイマックス)という特殊能力が発動すると敵の攻撃をキビキビ避けて、高火力のV-MAXで敵を破壊するモンスター機体に変貌を遂げた。

 どのぐらい強いかというと、同作品のバルディやドールがメチャクチャ弱く感じる程に強かった。レイズナー一人で良いんじゃないか?問題である。



 時を経てユーチューブ公式でアニメをやることを知り、早速視聴を開始することにした。

 読者の皆さんにはレイズナーを知らなくても、ポプテピピックというアニメ作品は知っているという方が居るかもしれないが、アニメのポプテピピック一話にてレイズナーのパロディが使われている。きっと作者の大川ぶくぶ先生がレイズナーが好きなのだろうが、その際パロディに使われた元言葉が「僕の名前はアルバトロナル・エイジ・アスカ。地球は狙われてる。」というもので、主人公のエイジが地球人たちに発した言葉である。この有名な台詞のおかげで、アルバトロナル・エイジ・アスカという名をタヌキングは覚えるに至った。

 さて少し話は逸れたが、レイズナーのアニメのストーリーは異星人侵略者であるグラドス人が地球侵略を開始し、その最中、地球人の父とグラドス人の母を持つエイジがレイズナーという機体と共に地球人に味方するというストーリーであり、初めは異星人の仲間とみなされ、地球人から疑いの目を向けられるエイジだったが、何度も皆のピンチを救うことで信頼を勝ち取る。と序盤はこんな感じである。

 その後、結局地球がグラドスに侵略され、レジスタンスになったエイジがトンファーの達人になったりするのだが、そこは深堀しないでおこう。


 レイズナーの魅力といえばVーMAXと悪役のゴステロである。

 VーMAXは主人公のレイズナーに隠されていたシステムであり、これが発動するとレイズナーの運動性と加速性が爆発的に上がり、まさに蒼き流星となったレイズナーがあっと言う間に敵を叩きのめす。スパロボだと体当たりをかます仕様になっていたが、アニメを見ると高機動戦闘をしていたのでスパロボしか知らない人は一度アニメを見てみると良いかもしれない。あとVーMAX発動時のBGMが大変素晴らしい。一聴の価値ありである。

 さて次にゴステロさんだが、これは悪役の中の悪役であり、己の利害の為に同じグラドス人を利用するし、殺そうとする。死んだかと思ったらサイボーグになって蘇り、幾度となくエイジの前に立ちふさがる。声優の広瀬正志さんの怪演も相まって主人公より目立つ悪役となっていた。ガンダムのランバラルをやっている時は、あんなにイケおじの武人キャラなのに、ギャップ萌えである。

 そんなゴステロさん。スパロボのとある作品ではデビルガンダムに乗るらしく、作品の垣根を超えた愛された方に狂気を感じるが、それはそれで面白い。



 こんなに素晴らしいレイズナーだが、不遇の打ち切り作品であり、37話と最終話の38話の間の話が飛んでいるという仕様になっている。ゆえに37話で壊されたレイズナーが直っているし、いきなり最終決戦だしで、頭が少し混乱した。キングクリムゾンを喰らうって、こういうことなんだろうと思った。

 強化機体のレイズナーmark2も未登場になってしまったし残念極まりない。

 リメイクブームが来ているので、ここでレイズナーをリメイクしたタヌキングのテンションが爆上がりで、VーMAXを発動させて空を飛び回るかもしれない。

 そんな日が来ることを切に願いながらタヌキングのレイズナー語りを終わりにしたいと思う。ご清聴ありがとうございました。


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