目覚めのノーティー。
猫野 尻尾
第1話:俺のスマホに現れた女。
僕の作品なので当然明るいエッチいです・・・それでも苦手な方はご遠慮してね。
デジタルフィギュアとかバーチャルアイドルが現実に存在しアンドロイドや
ガイノイドが普通に街を闊歩する時代。
現実の人間の女性に興味を持たずデジタルなアイドルに夢中になってその子
たちに本気で恋をする男性が増えた。
その中の一人である俺の名前は「
俺はバイク屋のメカニックの仕事と他に時々あるバイトを掛け持ちしながら
激安レジデンスで独身生活を送っている。
付き合ってる彼女がいるわけでもなく可もなく不可もなく、ただ平凡な生活って
訳でもなかった。
やってるバイトがヤバめのバイトの時があったからだ。
孤独が友達・・・このまま彼女すらできなくて結婚もできなきゃ一生独身のまま
じじいになって干しぶどうみたいに干からびて一人死んで行くんだ・・・でもな〜。
そういうのだけはイヤだなって思った。
何気ないある日の土曜日の朝。
電源落としてるはずの俺のスマホからいきなり女性の声がした。
スマホに登録されてるおしゃべり機能でもないし・・・
勝手に起動して勝手にスマホを乗っ取られた?。
《おはようございます、もしかして
「おえ、おはようって・・・なんすかこれ?・・・あんた誰?」
「なにやってるんすか?、人のスマホで?」
「これってハッキング?・・・嫌がらせ?」
《ごめんなさい・・・やむなくスマホお借りしちゃって》
《ご説明しなきゃいけませんね》
《私の名前はネルて言って元ガイノイドです》
《今は
《管理人が来ることは滅多にありません》
「ガイノイド?・・・まじで?・・・なんで元ガイノイドが?」
《実は私現役のガイノイドだったんですけど新型の
古くなった私の脳のデータは破棄されることになったんです》
《そのさい脳内の機能や記憶はすべて削除されるはずだったんですけど
スタッフのミスで私の機能も記憶も削除されないまま専用の廃棄処理場に
捨てられちゃったんです》
《山積みのゴミの中で意識があるのにそのまま徐々に朽ちていくのかなって
思ったら切なくて悲しくて・・・》
《それで誰かに私を助けに来てもらおうと思ってネットワークから、あなたの
スマホにお邪魔したんです》
「ガイノイドね・・・どうなのかな? 」
「俺はガイノイドとは一度も関わったことないけど・・・」
「まあ、でも大変だったんだね」
《あの、そこで
「え?俺が?」
「なんで俺が?」
《お願いします・・・ね、お願い》
「あのさ、そんな甘えた声でお願いされたら放っておけなくなるでしょう」
「でもなんで俺だったの?」
《私がいる今の距離から一番近い人で一番出席番号が早い苗字の男性を探したら
あなただったの》
「あ〜なるほど・・・苗字が「あい」だからね」
「じゃ〜逆に誰でもよかったんだ?・・・女性でも」
《まあそうですけど・・・こういう場合は男性の方がなにかと力になってくれる
かと思って・・・》
「たしかにね、相手がガイノイドでも男はおネエちゃんの頼みに弱いからね」
《そんな呑気なことに関心してないで早く来て》
「へいへい、待ってな、すぐ行くから・・・」
つづく。
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