【金曜日 09:15】冤罪を掛けてきた、いじめっ子が義姉になってもう遅いになる

少し復活したエアコン

第1話



「あなた・・・だったの」


 「そうだよ。」


「そんな、あなたが・・先生だったなんて」


「・・・」


「うそ、だよ。こんなの・・・」


彼女は気付いてしまった。


 「なんで、隠してたのよ!」


「・・・」


俺の中で、彼女に秘密を知られて褒められたい気持ちとあの時の(冤罪をかけた)怒りで許したくない気持ちがあった。


 だから、俺はこの仲良くない姉弟のままで意地をしたかった。この矛盾した気持ちをそのまま保留にして、変えたくなかったから。


 「そんな、そんな」


彼女は力が抜けたように座り込む






_________

 

 半年前


「今日も面白かったな・・・」


彼女はスッキリした顔をしていた。


「はぁー、これだけが私の生きる価値・・・」


彼女の人生は退屈と不満の毎日だった。


 ある時、たまたま拾った小説が目に入った。


 最初は女の子が表紙で気持ち悪いなと思っていた。


 折角だし、中身も見て思いっきり持ち主が見つかったら、笑おうと思っていた。


 

________


 気付いたら、追加で全巻買ってしまった。


 そして、この小説の持ち主とお互いに感想を言い合おうと思ったが相手は見つからなかった。


 あーあー、折角私と仲良くなれるチャンスだったのかも知れないのに


 _______


彼女はその後、その作者の他の作品も読み、何度も読んだ彼女は完全にハマりかつて無い素晴らしい時間を楽しんだ。


 だが、どんなに面白い物語も何度も読み返し続けることには限界がある。


 「・・・暇になってきたなぁ」


あー、この現実にはこのヒロ様(小説のキャラ)のようにかっこいい男の人は居ないのかな・・・


 そして、ある男が目についた。


 それは学校が終わると誰とも関わらずに一目散に帰るいかにも異次元でしてそうなオタクくんだった。



 「よし、決めた彼で遊ぼう」


_______


 虐めはやっぱり楽しくて彼が学校から消えることを目標に楽しんでいた。

 

 暴力、悪口、陰口、盗み、破壊、数々の嫌がらせをした。


 楽しかった・・・だけど、彼は学校を辞めることなく、耐えていた。私達はついに限界が来て、



 「きゃー!!」


 クラスのインキャの女の子を利用して彼が襲ったことにした。



 

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