今日のバカ
たまに、誰とも喋りたくないときがある。人と接するのがひどく億劫なときが。そんなときは、自分の持っている人間関係すら鬱陶しくなる。ただ1人でいたい。誰とも触れ合いたくない。そんなとき、そんな時間。
人と触れ合うのにはエネルギーがいる。体力がいる。接していて心が回復するときもあれば、逆にこちらの気力を奪い取られるようなときもある。だから人が嫌いだ。安定しない、すぐ心変わりする、なにを考えているのかわからない。嫌いだ。でもそれは自分であってもそうで、だから自分も嫌いだ。それがグングン進み出ると、人間というものが嫌いになってくるんだ。様々な人の話を聞き、事情を知っていくほどに、みんな己の正義のためにしか生きていないことに気づく。そして己以外は悪、敵、排除すべきもの。そんな気持ちがまじまじと顔に出てしまっているのだ。そんなものを見ると、結局この世で正しいものはなんなんだと、何度も繰り返した葛藤をすることになる。自分の正義のために動くことが悪だとは思わない。でも、それが果たして善だとも俺には言えない。結局この問題に答えなんて出ないんだろう。そして出たとしても、それが自分の人生に役立つとは考えられない。
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