第6話 寝取られる前に生徒会長とシちゃった
昼が過ぎ――放課後。
帰ろうと思っても同じクラスの女子や隣のクラスの女子が黙っていない。俺を求めて多くの女子が一緒に帰らないかと誘ってくる。
おそらく、希愛と別れたという情報が流れているのだろう。
だけど俺は生徒会長である千夜と付き合っている。そっちの情報まだ広まっていないらしい。
今なら選びたい放題ってわけか。いや、ダメだろ俺。
上手くかわし、そのまま教室を去った。
廊下に出ると千夜が待っていた。
「あれ……千夜。迎えに来てくれたんだ」
「うん。一緒に帰ろう」
「そうだな、そうしよう」
彼女を一人にするわけにはいかない。北村に寝取られるわけにはいかないからな。
千夜と共に学校を出た。
「どうせなら家に寄っていく?」
「マジで。いいのかい」
「もちろんだよ。もっとお互いのこと知ろ」
言われてみればそうだ。俺はまだ千夜のことを知らなかった。
もうちょっと距離感を縮めるのもありだな!
「分かった。行こう」
「うんうん」
しばらく歩き続け、学校から約十五分の場所。住宅街。そこに千夜の家があった。
ほ~、普通の一軒家よりも大きい。豪邸とまではいかないが、なかなか良い家に住んでいらっしゃる。
「お邪魔します」
「どうぞ~」
玄関も広いなぁ。清潔感のある空間が広がり、良い匂いもして俺はちょっと緊張した。はじめて来る家はさすがにソワソワする。
千夜の家に上がりリビングらしき場所へ。多分そうだな。
「自由に座って」
「ありがとう」
まさかの掘り
「千夜の家は広いね」
「そうかな~、普通だよ」
「お嬢様ってわけではないか」
「そんなんじゃないよ~。あ、お茶いれるね」
制服姿のまま台所へ向かう千夜。う~ん、いいね。
少し前は希愛とこういう光景があったものだ。
しばらくして千夜が戻ってきた。テーブルにティーセットを置く。へえ、紅茶とはね。
「いい香りだ」
「セイロンティーだけどね」
「透明な容器とはセンスあるなあ」
「この方が色も楽しめるから」
さっそく一杯いただく。……おぉ、美味い。こんなに上品な味わいとは知らなかった。まず、甘い香り。ほどよい渋み。
死にかけていた脳が回復した。
「美味いよ」
「良かった」
少し落ちついた。ようやく空間にも慣れた。
「……ふぅ」
「ねえ、ニューくん」
「ん? どうした?」
「あのさ、北村くんのことだけどさ」
「お、おう」
「私、彼から襲われないか怖いの。だからね、ニューくんにはじめて貰って欲しい」
頬を赤くし、震えながら千夜は懇願した。そ、想定外! いや、ワンチャン考えていたけど、まさか千夜から求めてくるとは。
男としては嬉しすぎる。
希愛はガードが堅いので、なかなかシてくれなかった。
「いいのか、俺なんかで」
「だって好きだから……」
「俺もだよ、千夜」
家には誰もいないらしく、家族もまだ帰ってこないという。ヤるなら今しかない。
千夜は俺の方に顔を近づけてきた。
まずはキスを。
俺もゆっくりと顔を近づけ、千夜の唇を奪う。
「……嬉しい」
「俺もだよ。じゃあ、このまま……」
「うん。はじめてだから優しくしてね」
初々しい感じに俺は興奮した。俺は過去に希愛とそういう経験が少しだけあるので、多少慣れている。
だけど、千夜はそうではない。
そうか、本当にはじめてなんだ。
良かった。
あの暴漢の北村に奪われるところだった。その前に俺がはじめてを貰えてよかった。
俺は千夜の制服を上も下も脱がせた。
「……綺麗だ」
「は、はずかしいな……。ニューくんも脱がすよ」
「ありがとう」
俺も制服をはぎ取られ、パンツ一丁に。
あとは欲に身を任せ、俺は千夜を全力で愛する。
◆
「…………ヴッ」
最後の一滴まで絞り出し、俺は果てた。
…………ヤバかった。
危うく俺はそのまま昇天するところだった。
「大丈夫? ニューくん、すごい汗」
「ハッスルしすぎちゃった。頭がぼーっとする」
「激しすぎだよ~…」
「ごめん。痛かった?」
「ちょっとね、でも大丈夫。すっごく気持ちよかった」
ちゅっとキスをされ、俺はまた下半身のカノン砲が復活。宇宙よりも膨張した。
まだ時間はあるようだ。二回戦目だっ!
「千夜、もう一回シたい」
「えぇ! またー!? ……いいけど、時間ギリギリかも」
「その時はその時だ」
「……うん、分かった。いっぱい愛してねっ」
俺はもう一度、千夜とシて――今度こそ果てた。
「…………ヴッ」
なんて幸せ者なんだ、俺は。
これで今夜の配信がんばれるぞ!
打倒、北村!
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