第8話

  【あ、あの先輩】


「どうした?」


【今日、春先輩と一緒に先輩のお見舞いに行ってもいいですか?】


「いいよ!全然来て」


【はい!】


_______


「あ、来てくれたんだ!」


「はい、こうしてビデオじゃなくて、生で会うのは始めですね」


「そうだね。練習よく頑張ってるね!上手で凄いよ」


「いや、そんなことはそれよりもいつもアドバイスありがとうございます。」


「いやいや、ちゃんとそれに答えてくれる。冬ちゃんがすごいんだよ」


「そんなことは」


春「なんか、後輩に優しくない?」


「え、後輩には優しくするもんじゃん」


春「いや、そうだけど、褒めすぎじゃない?」


優「実際、冬ちゃんはすごいし、」


冬「ありがとうございます」


春「・・・」


優「あと別に怒ったり、厳しくても意味ないじゃん」


春「いや、私には厳しいじゃん」


優「え、厳しくないよ」


春「厳しいよ、たまに命令するじゃん」


優「いや、命令したのお風呂の件だけだし、つか俺に褒められるの嫌というかオタク時代のことがあって、素直に褒めるのが受けいられないんでしょ」


春「・・・ぅ」


優「マネージャーに入った時も、別に怒ってないし、命令でとかじゃないし、勝手に俺に対して被害妄想してるだけでしょ」


春「・・・う、・・・いや、今怒ってるじゃん、そうやって」


優「そりゃ怒るわ。」


春「ごめん」


優「俺は別に、事件のことは怒ってない。だけどその前に悪口言ったり、グループワークで無視をしたり、陰でこそこそ笑ったり、前科はあるやん」


春「ごめんね、本当にごめんね」


春は泣いてしまった。


冬「先輩、」

 冬ちゃんは春を見ている。


冬「先輩が悪いですね」

 

春「うん、うん。私が悪い」

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2024年9月21日 08:23
2024年9月28日 08:23

嫌われオタクの俺が野球部マネージャーになったらもう遅い 少し復活したエアコン @eaconnn

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