第12話

「というわけで、第一回薬学部恋愛雑談コーナー。」



「棒読みはやめてください博士。」



「今回は特別ゲスト、ランボーさんにお越しいただきましたー。」



「なんで私まで・・・。」



「というわけでまずはー女性経験、男性経験のある方は挙手していただきたいと思いますー。」



シーン・・・。



誰も手を上げない。



もちろん俺にも経験なんてない。



「おいおい、ふざけてんのかテメエら。揃いも揃って童貞処女の集まりかよ。」



あんたも含めてな。



「おいビッチ!」



「な、なによ・・・。」



「お前なんていかにもヤ○マンだろうが!体験談話せや!」



「わ、私は・・・男の人とお付き合いした事なんてないもん・・・ひぐ・・・!」



あーあーまたビッチを泣かしたよ・・・。



そして意外にもビッチはピュアだった。



「しゃーねーな・・・。じゃあ各々の理想のシチュエーションとかを語ってもらいたいと思います。まずは・・・ギタ子!」



「え、私ですか・・・?」



いきなりだなおい・・・。



「私は、やっぱロックミュージシャンですかね。」



「ほう、身の程知らずだな。」



「ちょっと博士黙ってましょうか。」



「ちっ、虫のくせにうるせーな。」



虫って言うのやめてくれないかな!?



「でもでも、ヴィジュアル系とかはちょっと無理ですね。やっぱロックをやってて、生き方もロックな人がいいですね。ルールなんてクソ食らえ!俺がぶっ壊してやる!みたいな。」



パンクロックだな。



ギタ子自身はルールどころか器物破損が激しいけどな。



「ロックって概念がなかったらただの危ない人だけどな。薬中なんじゃねーの?」



「博士、話を聞きたいんじゃないんですか?」



「ちっ、うっせーな。反省してマース。」



「別に記者会見じゃないからね!?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る