第2話
「うっせーんだよ馬鹿共!!ゲームに集中出来ね・・・あ。」
ちゅどーん!
『GAME OVER!!』
機械音声がゲームオーバーを告げた。
「ちっ!クソゲーがぁ!!」
博士がコントローラーをぶん投げた。
この人にレディーとしての自覚はないのだろうか。
「ひっぐ!ひっく・・・!」
ビッチはまだ泣いていた。
「どうしたのビッチちゃん、何で泣いてるの?」
ギタ子がビッチを慰めに行ったようだ。
本当に優しくていい子だ。
・・・ギターさえ弾かなければ。
「あのね・・・稲葉がね、私の事をね・・・クソビッチってね・・・ひっく・・・言ってね・・・ひっく・・・!」
「稲葉君がそんなひどい事を?大丈夫だよビッチちゃん、ビッチちゃんはクソビッチなんかじゃないよ?」
ギタ子は矛盾しまくりな発言を繰り返しているが、ビッチは泣き止んでしまった。
どういうことなの・・・。
「おい稲葉、なにビッチ泣かしてんだよ。」
俺が稲葉を注意しに行く。
「お前ら二人っていっつも仲悪いよな。」
「BAD COMMUNICATION~!!♪」
「うるせえよ。あ、ギタ子が今度は博士が散らかしたゲームを片付けに行ったぞ。ホント気が利くというか世話好きというか。」
「あの娘は太陽のkomachi、エンジェー!!♪」
「B'zの歌で会話すんのいい加減やめてくんね?」
「BAD COMMUNICATION~!!♪」
「お前それ言いたいだけだろ。」
B'z知らない人からしたらなんのこっちゃ分からんからな。
ちなみに稲葉の本名は稲葉ではない。
つか薬学部の大抵のあだ名は博士の理不尽な命名で入部当事に勝手に決められた。
その当人の博士は・・・
「おい、稲葉。ゴミ袋溜まったから捨てて来い。」
9割が博士のゴミで埋まっているゴミ袋を稲葉は渡された。
「いらない!何もぉ!捨ててしまおう~!!♪」
「いいからとっとと捨てて来い!!」
「BAD COMMUNICATION~!!♪」
早く行ってこいや
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