華やか美し姫君たち それで終わらない方々

プロローグ

 彼女たちは彼女たちである。ただそこにある。人間のために咲くわけでもない、ただ四季の流れに沿って美しく花を咲かせては花びらを散らし種を落として若葉が萌える。その彼女たちの出で立ちを知りたくお声がけしています。


 もちろん、彼女たちとは異なる工芸品など人間によって造られたものも含みます。人間が人間のために、または別の人間を思い造られたものたち、役割を与えられたものたち、様々な方々がいらっしゃいます。それと同時にそれぞれ姫が存在するでしょう。


 無論のこと、総称として伺うわけではなく、めいめいに咲かれる花や木、品々のうちのおひとりにお伺いします。ですので、同じ種類の花の姫であっても、その隣に咲く方や別のところに咲く方と性格が異なりましょう。個性があるのです。同じ環境で育っても、早く咲く方、身長の高い方、たくさんおられます。そのうちのおひとりにご注目いたしております。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る