第38話 レタスも売ろう

一馬は、収穫の時が来たレタスを畑から丁寧に取り、葉の一枚一枚が瑞々しく、輝くような緑色をしていることに満足感を覚えました。ナビィの魔法の効果で、普通のレタスよりも味と品質が格段に向上しています。これなら、強気な価格設定でも間違いなく売れるだろうと自信を持っていました。


ナビィと一緒に町へ向かい、市場に到着すると、一馬はカゴに綺麗に並べたレタスを目立つ場所に置きました。ナビィは売り子としての役割を果たすために、可愛らしい声で元気よく呼びかけます。


「魔法のレタスいかがですかー!とっても美味しいですよー!」ナビィの声が市場に響き渡り、行き交う人々の注意を引きます。


レタスの鮮やかな見た目と、ナビィの魅力的な呼びかけに惹かれた人々が次々と集まり、興味深そうにカゴの中を覗き込みます。「魔法のレタス」という名前に興味を持ったお客さんが、「これって本当に魔法がかかってるの?」と尋ねると、ナビィは笑顔で答えます。


「はい!魔法の力で、とっても美味しくなっているんです。サラダやサンドイッチにぴったりですよ!」その説明に納得したお客さんたちは、次々とレタスを購入し、市場での売り上げは順調に進んでいきます。


一馬はナビィの頼もしさに感謝しつつ、猫と一緒にその様子を見守り、売り場を支えていました。

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