デレデレっ娘ちゃんたちが可愛すぎ!
音心みら🫧
第1話 3人の愛
「お兄ぃ〜〜〜〜!」
後ろから声をかけるのは、
「おう、三葉か。大声で呼ばれると周りの視線が集まるからやめろって
前も言わなかったか?」
「良いじゃないですか〜翠二にぃ〜、私達ラブラブでしょ?」
「やめなさい。かまってやんなくなるぞ。」
「な〜んて言いながら、実は私のこと大好きなんでしょ〜。」
「黙れ。」
翠二は走り出した。
「待ってくださいよ〜!」
この二人はいつもこうやってイチャイチャしながら帰る。
え?私が誰だって?ん〜、名前はない。天の声とでも呼んでくれ。
「はぁ〜やっと駅に着いた〜。今日テストで疲れまくってんだから
走らせないでくれよな」
「じゃぁ逃げずに黙っていちゃいちゃしようよ〜。おにぃも嬉しいでしょ〜」
「嬉しくない!」
ニヤけてるぞ。 おっと、あそこに仁王立ちしてるのは翠二の姉、
「げっ!
翠二は毎日同じことを言っている。ツンデレだ。
「あ!琴一ねぇ〜!ほら来い!」
「あ、ちょっと!腕掴むな!コケる!っておい!」
「よ〜しよしよし、可愛い弟たちよ〜」
「さっき三葉にも言ったが、どうして家の女組はそんなに目立とうとするんだ?」
「なんでだろ?イチャイチャアピール?」
「三葉と言ってることが変わらんような気がするんだが?」
「だって〜、私も琴一ねぇも、おにぃのことが大好きなんだもん!」
「そうだぞ!翠二もこんな美人二人に絡まれて嬉しいんだろ?
顔にそう書いてるぞ?これだからツンデレ弟は困るな〜」
「(呆)」
「口に出して言うなよ。ふっ、おもしれー男」
「さっ!電車来たよ!乗りましょ、にぃとねぇ!」
三葉は兄と姉のことを“にぃ”と“ねぇ”と呼ぶが、文章だと分かりにくすぎるので
私から説明しておく。にぃ=
3年前、三葉が電車内で痴漢に遭ったことがある。
長女の琴一は身長が高く威厳があるので襲われはしないが、気が弱すぎるので
助けに動けなかった。そこで、三葉を助けに翠二が助けに動き、周囲の大人たちの
協力もあり、犯人は警察に連行された。
それからこの二人は翠二に懐くようになった。
「離れんなよ、二人共。」
「カッコよくなったな、翠二」
「おにぃはずっとカッコいいんだから!ずっと一緒にいてね!」
ウザがりながらも、可愛くて憎めない二人に照れている翠二なのでした。
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