解雇された俺が救世主?

@yumiuta

第1話 解雇


転職から6年の月日がたち、解雇された。。。。



思えば、大企業に転職して、工場勤務が始まった。工場勤務は初めてで、前職の経験を活かしながら、先代の工場長と工場運営を行った。工場長にはお世話になり、色々な経験や知識を得させてもらった。人事異動があり、工場長が本社へ栄転となり、代わりに新しい工場長と課長がきた。

そんな中、新工場を立ち上げるプロジェクトが始動し、新工場立ち上げのサブリーダーを任された。しかし、新しくきた課長がリーダーとなり、ほんととんでもないやつで、現代版ねずみ男だ。

こいつのでせいで、俺がどれだけ尻拭いをさせられたかわからない。

工事関係は全て俺が日程調整から現場確認をし、新工場に関わる資料や審査なども全てさせられた。こいつは口だけで、どこまでで進んでいるか確認して、新工場長へ連絡だけしていた。

役職は課長のため、残業がつかないことから定時に帰り、休日出勤なんてしない。そのせいで、休みはろくに取れず人事部から目をつけられていた。

毎日毎日、旧工場の業務を行いながら、新工場立ち上げの業務は地獄だった。

ただ、今までお世話になった現場を見捨てられないのと、給料自体が休日出勤と残業代がよかったので、やめるにやめれなかった。


そんな中、工場に新システムを導入するとからを取り入れるということで、業者の選定をすることとなった。あの男がごり押ししていれようとした企業があったが、費用に対して内容が悪く、否定してたら俺への対応が今まで以上に悪くなった。

今後のことを考え、ネットで情報を集め、信頼できるシステム会社とアポイントを取り、訪問した。色々と相談する中で、新工場の中身とマッチしたシステムが出来そうと感じられ、この企業を採用してもらうために仕事の合間をぬって、プレゼンテーション資料を作っていった。ところが、ねずみ男がしゃしゃり出てきて、工場長を始め、上長たちにごり押し企業で現実には出来もしないことを出来るとい話で、押し通してしまい、あの男の用意した企業が採用されてしまった。

あいつがいなければ、新工場もスムーズに事が進んでいたのに。


「君、本日付で懲戒解雇だ。」

「えっ。」

「君、システムの企業から賄賂を受け取っていたね。」

「そんなことはしていません。」

「企業から多額のお金を渡したのに、採用されなかったと僕の所に情報が来てね。」

そんな賄賂は受け取っていない、俺はただ単純にいい工場を作ろうと思って。


「君の上司秋月君から、話は聞いている。仕事もないのに残業、休日出勤を行い、注意しても従わず、賄賂を受け取ってシステムを取り入れようとしたとね。」

俺は愕然とした、なんでそんな話になっているだ。

「挙句の果てに、新システムでも出来もしない空想論ばかりで、君が足をひっぱって秋月君がフォローしていたそうじゃないか。しかも、日程調整から現場確認をし、新工場に関わる資料や審査なども全て行い、君は何をしていたんだね。」

「それは全部俺が・・」

「言い訳は、たくさんだ。報告は全て秋月君から聞いている。」

「ん。そんな・・・」

「明日から来なくていい。」


俺は仕組まれてやられた。

ここで何を言っても無駄だろう。


「わかりました。」


こうして、俺は無職になった。

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