第11話 しょ 一回に摂取する水分の量、多すぎ問題
現場は倉庫の外、ひさしのある日陰。だが8月ゆえ暑い。
わずか5分の休憩時間に、持参のお茶を飲み、持参のファンタを飲み、会社支給の麦茶を飲むしょうご君。そして彼は頻繁にトイレに行く。ここに、多量の水分を一気に飲むことはその全量が体内に吸収されることはなく、量に対する体内吸収度合いも小さいと考えられる。何かテレビで見たことがあるが、小分けに飲み食いすると吸収が良いという。これが事実と仮定してその理由を考える。すると、一定の体積Vをもつ水分や食糧をより小分けにする方が外部に露出する面が多く誕生し、したがって、小腸の吸収器官と触れ合い化学反応の起こりを許される表面がより多数となる。よって先の仮定に信憑性が得られる。
しかし、あまりにも小分けに……例えば一日七食を少量ずつ、というようなことをやると、便通が悪くなると思う。よって、やはり一日三食かつ一食あたり腹八分目という古くからの言い伝えが最適解なのだろうと思い至る。
ちなみにしょうご君は車の中でパンをむしゃむしゃ食べ、周りにパンの匂いを撒き散らすという罪を平気で犯した。
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