第7話 しょ 共通部分
私がしょうご君と何かしら共通しているところは無いと思っていた。集合論的に言えば、互いに排反な異なる2集合だと思っていた。
しかし、不逞にも、ついしょうご君のスマホを覗いてしまった。
すると彼はマップアプリを開いて、自分が今どこを移動しているかを熱心に見、そして現実の空間に目をやって、それを交互に頻繁に繰り返していた。
それは私が一人旅で遠方の見知らぬ土地に赴いた際によくやる行動の一つである。
この不変の事実によって、共通部分たる領域が認識せしめられた。
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