すべてが崩れるその日まで
ルイ
第1話:結婚記念日を忘れる
俺は今日は仕事が休みのため朝から寝ていた
「ん....スース―」
すると急に下半身のある場所にものすごい衝撃が走る
「ぐふぅ!」と言う声と共に目を覚ますと
風月がなにやら恐怖を感じる笑みをこちらに向けていた
「あぁ...風月か....できればもう少し優しく起こしてくれればよかったのに....」
そう軽口を叩くが実際はさきほどの衝撃のせいで全身に寒気が走りまともに動くことすら困難だった
「今日は会社休みなんだけど....」と言うと風月は「はぁぁぁぁ...」とものすごく深いため息をつき
「あなたねぇ!今日は初めての結婚記念日でしょ!」と言ってくる
まずい。すっかり忘れていた
というよりもうそんなに経っていたのか....
結婚前はおろか結婚後の記憶すらもほとんどない......
「俺もおっさんになったのかなぁ」とつぶやくと
「何言ってるのよまだ二十歳のくせして」とツッコまれる
「てか話変えないでよ、私はいま怒ってるの!」
目論見は失敗したようだ
「それで...一体どうしたんだ?」というと俺に「はいこれ」と言って着替えを渡される
そして彼女は「お詫びとして今日はデートに行くわよ!」と言うのだった
すべてが崩れるその日まで ルイ @ruisyousetu
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