依頼は

 一年生にとっては誰なんだこの人は?みたいな気持ちになるはず。ましてや、みんなが私を迎えいれている様子は何事かとも思うはず。


 私はしばらくは後輩達に付き合ったが、スパッと中断させ遙に私を呼んだ理由を尋ねた。


「遥、私を呼んだのはみんなとの再会をさせたかったわけじゃないよね?頼みたいこと、って何?」

「はい。すみません舞いあがっちゃいまして。実は……」


 話はこうだ。

 次作の脚本担当が何も告げずにいなくなり、あたふたしていたところ遥が私と遭遇。私に頼めばばんばんざい!というわけだ。


「あの……全てお任せできますか?」


 それを聞いた時になるほど。やっぱり、という気持ちを抱いたのが素直な感想だった。


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