言葉じゃない私の物語
友川創希
じゃあ、始めるよ。
――その気持ち、どんなことがあっても伝える。絶対に。
突然、何言ってるの? って思ったよね。
ドラマのセリフの一文ぽいことを言って、かっこつけようとしていないかって。
でも、少し前、実際私はこの言葉を心の奥で何度も何度も叫んだ。疲れるほど。叫び続けているうちに、苦しくなった。泣きたくなった。そんな自分が嫌になった。でも、叫び続けた。届くまで――。
……というか、名前を言ってなかった。私、
……まあ、こんな感じでいいかな。
私の話を聞いてくれている君……! 私のこと、ちょっと変わった人だなって思わなかった? そんなことないです! ただの女子大生だよ。まあ、世の中にはいろんな人がいるんだよ。
ということで、前置きが長くなりましたが、今から私は自分の恋について語ろうと思っています。ちょっと変わった私の恋物語について。
私、実は文章を書くのもうまいから(小さい頃から気持ちを言葉にするのが好きだったんだよね)小説めいたものにしてもよかったけど、今回は皆さんの心に届くように、こうして語りかけながら進めることにしました。
――じゃあ、始めるよ。
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