第4話 やさぐれ
君はやさぐれ。畳の上に長い影が落ちている。人生の憂いを紫煙に乗せて吐く。窓の外に踏切の警報音。足踏みしたまま動けない。空を焼く夕日。熱い体の後ろに冷たい静寂。寝転がれば天井には意味ありげな木目。こちらを見下ろしている。蛍光灯の紐は微動だにしない。古い小さな部屋の隅、君はやさぐれ。
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