第2話 何でもない日

何でもない日に、新しい服を下ろした。何気なく散歩に出掛けたら、道端に花が咲いていた。今日はなぜかコーヒーが美味しい。頭の上に広がる青空を、久し振りに美しいと思った。遠回りして町を歩く。ゆっくり靴音を鳴らす。途中で一冊本を買い、鞄に仕舞って部屋へ帰る。太陽の温もりが残る小さな部屋。

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