プロローグ

プロローグ




「ヒーローとか善人とかじゃなくても、通行人でもなんでもかまわないから助けてほしいの!」

「……うん、なんていうか、むちゃくちゃ変な言い方のお願いだよね」

 彼の呆れた表情を見ても助けてくれる、そう感じた。

 きっとこの時、彼はどんな言葉でも手を差し伸べてくれただろう。


 そう直感。


 彼がソラから降ってきて、私と目があったときに感じた直感。

 この一つの希望を掴みたいと願った。

「お願い、サガミ」


 私に、ソラの自由を。




 さあ、手を差し伸べてくれるのは果たして。

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